加害者には警察・検察も~メディア業界のセクハラ実態
「女は使えない、と言われたくなくて我慢してきた」メディアのセクハラ、150事例を分析
「お前の裸が見たい」「裸で走れ」などと言われ、PTSDに苦しんだ事例なども報告された。
被害を報告した35人は、全員女性。セクハラを受けたときの年齢は、20代が51%と過半数を占め、年齢が上がるにつれ、30代が16%、40代が4%と減っている。ただ、「不明」も29%あった。
加害者は、男性上司(支局長・デスク含む)が20%、男性先輩が11%、男性同僚 8%。
ごく少数ながら、女性の上司や先輩もおり、調査では「女性は二次被害に、加害者として加わっている場合がある」としている。
社外でも、警察官(幹部含む)で10%、地方議員5%、地方公務員4%などが目立った。
セクハラを受けた場所は、飲食店(カラオケ、バー含む)が25%と最多、職場が14%、取材現場が 11%、
出張先が5%、タクシーや相手の車中が5%と、多くが、働いている間のできごとだった。
事例を報告してきた女性たちからは「やっと自分が抱えてきた嫌な思い出を話せるときがきた」
「だから女は使えない、と言われたくなくて我慢してきた。これは抗議していい被害なのだと認識したのも何年も経ってから。
今の記者にそういう思いをさせたくない」という声も同時に、寄せられているという。