魔性の女とはなんぞや。
ってことで。
昔、その響き、憧れたなあ。
きっと言われて嫌な気持ちをするおなごは少ないと思う。
でも魔性の女っぽい雰囲気じゃないのに、実は魔性の女っていうのがいいなぁ、と最近思うのであります。
俗にいう魔性の女ってやつはわかりやすいとこで、峰不二子のようなイメージなんだけれど。
そういうんではなくて、例えば「人のセックスを笑うな」に出ている永作博美の役柄のユリとかみたいなね。
黒髪のボブで一見普通なのに、なんだかわらないけど魅惑的な。
そのユリは、美大の講師だかやってたんだったよな。
あの映画、よかったなぁ。
今度また観よっと。
ダメな人はダメみたいだけど。
無駄な間が多いってね。
その間がいいのに…!
私的にはジブリの『耳をすませば』の良さと、似ているんだけどな。
なんとなく。
何か通ずるものがある気がするんだけれど、それが何かはわからない。
ともかく、ユリはとっても魅力的。
小説は読んでないからわからないけれど、永作博美さんがハマりすぎていたせいもあるのかもしれない。
芸術家の人ってやっぱりそういう人多いんだよね、何気に。
頭のキレるキャリアウーマンでもなく、煌びやかな夜の蝶でもなく、芸術家。
一見地味そうなのに、物凄く魅惑的。
なんだろう、自分の世界を持っているからからかな。
何かに囚われない自由な感性。
素敵だよね。
男とかお金よりも、もっと大切なものがあるんだろうな。
例えば、夕方過ぎの帰宅ラッシュ、ゲリラ豪雨の都内。
みんな傘を片手にくたびれた顔をして足早に歩いています。
しかし、そういった感性を持っている人は、アスファルトが濡れて街の光が反射してキラキラしていて素敵!
とか思ったりとか、ね。
いいよね、そんな女性。
年齢は関係なく、そんな女性って憧れる。
でもそんな女性は『魔性の女』という言葉のイメージではないんだよな。
『アンニュイな女』かなぁ。
いや、何かの女といったような呼び方をつけてしまうのは違うんだな。
なぜなら彼女達は枠にハマるのが好きではないから。
自分は自分。
世界で一番自分が素敵と思っていて、
自分の魅力を一番自分が知っている。
魔性の女とは呼ばれないし、街で声を掛けられるわけではない。
でも、近づけば近づくほどに、その人にどんどん引き込まれていってしまうような。
そんな女性が私にとって憧れの女性像であり、真の魔性の女である。
なーんて、
偉い人が言う名言風に、カッコつけて言ってみたり。笑