ブログ

日々の出来事・雑感・備忘録

家電業界の衰退

2012-09-02 19:00:27 | 雑感

 

ソニー、パナソニック、シャープ等の日本の家電メーカーの赤字・苦境のニュースをよく聞きます。

元々、半導体技術を大学・大学院と学んでいた自分にとっては何とも考えさせられるニュースです。

就活で半導体業界の先行きに不安を抱き、医療業界に就職した自分としては、

不安が実現しつつあるなーと感じています。

http://blog.goo.ne.jp/iroha112233/e/8c6b65960c0c2b77b11f04811994bea4

日本の家電業界の凋落の原因として様々な意見を目にしますが、

個人的に感じているのは、

イノベーションのジレンマに記されている、製品のライフサイクル理論の適用が可能であると感じています。

すなわち、

性能の過剰供給により、製品における競争は最終的に価格へと移るというものです。

(機能→信頼性→利便性→価格)

たとえば、シャープの決算短信をみますと、

完成品としてTV、部材として太陽電池、液晶がコア事業として売り上げを支えていることが分かります。

残念ながらこれらの製品は、メーカーの乱立、性能の過剰供給により市場の性能需要を大きく超えてしまい、

ライフサイクルとしてすでに価格における競争に陥っていると考えられます。

日本の家電メーカーの苦境は、TV等のコア事業を支える製品のライフサイクルが、

競争が価格というフィールドに移行しているにもかかわらず、

製品性能というフィールドにて戦ってしまったことが苦境を招いた大きな原因ではないかと考えています。

日本メーカーは高機能・高性能志向であり、安く作る技術は軽視されがちではないかなーという実感があります。

そういった志向が、フォックスコンのようなEMSが躍進した理由だと思っています。

(EMSは破壊的技術であると思っています。)

 果たして日本の家電メーカーはどうなってしまうのか?

今後進むべき道としてどのようなものがあるのでしょうか?

一つは、製品のライフステージを正しく捉え、価格競争に開発資源を投入することかなと思います。

しかし、価格競争というステージにおいては後発であり不利かな。

もう一つは、これまで蓄積された技術を生かし新しい市場へ参入すること。

医療業界について言えば、エレクトロニクス技術を活用できる場面は非常に多く、

フロンティアが広がっていると感じてます笑

ただ、自分の分野における市場は巨大企業を支えるほどの市場規模はありません。

ニッチメーカーとしては十分ですけど・・・。

これまでの技術を活用できる、製品のライフサイクルが若く長い市場を探し、参入するというのが一番いいのかなーと勝手に思っています。

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。