なんとなく自慢話が多いなーと思っていた。
超有名大学を出て、運動神経抜群で、有名企業に就職した友人。ついでにイケメソ。
年明けに、昔の仲間達で集まった飲み会。話を聞きながら、優秀なんやなー、充実してるんやなーと思いつつ、
全く興味の持てない話に花が咲く飲み会から早く帰りてーと思いながら、作り笑いを浮かべビールをすすってた。
(ノリが合わない飲み会は苦痛である)
時は過ぎ、帰り際、その友人が送っていくよと。
飲み会を企画しておいて、お酒を飲まないのを不思議だなーと思っていた。
どうやら、僕と二人きりで話すのが目的だったらしい。
後輩が送ってくださいと乗ってきたときに、凄く嫌そうだった。
友人の車で家まで送ってもらう途中、仕事の話になって、
僕が、いかにして運をつかむかについて熱く後輩に持論を語っていた(本日一番の輝き、笑)ときにポツリと、
「今、自分は悪い連鎖にはいっているかもしれん・・・」
(あれれ・・・? 今日初めてのネガティブ発言やん。)
なんとなく、もしかして仕事でうまくいってないことでもあるんかなーと感じた。
後輩を下ろした後に、夢の話をした(寝たときに見るヤツじゃないヤツ)
彼は町工場をやりたいらしい。
もともと手先が器用で、旋盤とか溶接とか使って趣味でものづくりをやってるそうだ。
そもそもはじめに入った会社は、とあるメーカーの営業職である。
彼は、今は保険会社の営業職をしている。
親からの厳しい発言、親友から軽蔑された話、目指したい理想と厳しい現実のギャップ。
深夜のコンビニの駐車場で、明け方まで話を聞いていた。
友人は真面目で、がんばり屋さん。
それでいて、挫折というものを知らない・・・。
「仕事は楽しい。ポジティブに考えないと。今は、頑張らなきゃいけない時なんだ。」
僕が感じているのは、人にはそれぞれ適性があるってこと。
すべき努力としなくてもいい努力がある。
友人の夢とその適性、現在進んでいる方向は著しく乖離していると感じた。
本当は、友人は励ましてほしかったらしい。
話を聞いてもらって、昔の友達から頑張れって。
「前職の話をしている時はすごく楽しそうに話してたよー。でも、今の仕事の話をしている時はつらそうだよ。
つらかったら、頑張らなくてもいいよー、自分が楽しいって思える事をしたほうがいいんじゃない?」
今でも迷っているのは、あの時、励ましておくべきだったのかどうかということ。
でも、心や体が壊れてしまう可能性が頭をよぎった。
だから、あえて励まさず、逃げることを勧めた。
もしかしたら、本当は商品を売り込もうと考えてたのかもしれないとも思う。
(↑こうやっていろんな人に感じられるのが本人にとって相当なストレスになっているようだが、職業上仕方ないわ。)
だけど、自分の本音も厳しい現状も話してきた友人は、助けを求めてたんだと考えたい。
はやく自分の適性にあった仕事に戻って(メーカーの営業でもエンジニアでも職人さんでも)
お互いの研究や技術について深い話が出来たらいいなーと思う。