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日々の出来事・雑感・備忘録

びいしき

2013-11-09 21:58:55 | 

むかーしむかし、といってもそれほど昔じゃないんだけど。

ぼくがまだ学生だったころ・・・といってもそれほど昔じゃないんだけど。

とある研究をしてて、データ解析にも美意識が必要なんやなーとおもったことがありました。

会社に入っても、そうゆう美意識を感じることってあるのかなーって思ってました。

 

・・・現実は厳しかった・・・。

 

そんなことを感じる余裕もなく、日々ニートになりてーと思うばかりで、

試験データなんて見たくもないものになってました。

学生時代の研究をしていた自分と会社にはいってなんちゃってエンジニアとして仕事をしてる自分の意識の落差に、

よく失望したものです。

 

ところがどっこい。

最近、データを見て美しいなーコレと感じることが増えてきたのだ。

美しいデータを得られた時の喜びを感じられるようになってきた。

 

多分、自分の意識が変わってきたのだと思うけれど、

なんでこんなに変わってきたんやろうー?

最近、ニートになりてーよりも、もっと仕事してーになってきてた。

・・・洗脳か?洗脳状態なんやろか??

 

環境でしょうな。職場環境。

今は異動で、別の部署で働いているんだけれども、

前の部署に比較して大きく変わったのは、

やらされ仕事ではなく、やりたい仕事をやっていること。

これにつきるんやないかなーと思います。

だから、美意識なんて言葉が浮かんでくるようになったんかなと。

 

怖いのは逆回転することです。

やらされ仕事状態に戻ってしまうこと。

だからこそ、自由を得る必要がある。

今のように自由に物事を進められるような状況を維持する必要がある。

これってどうしたらいいのかな?

僕が思うに、

・いまの状況を与えている人にとっての成果を出すこと

→今の環境があるからこそできました!と言っちゃう。

・その分野の第一人者になること

→誰にも干渉されないはず。

・逃げ場をつくる

→今の環境がポシャってもいいように、別の場所にタネをまいとく。

 

ポジティブ2つ、ネガティブ1つ。

しかし、文章書くのへたやなー。

 

 

 


仕事は・・・

2012-07-22 19:47:28 | 

仕事は楽しいかね?

デイル・ドーデン

 

会社の上司のススメで買って読みました。

上司というか師匠です笑

うちの会社のエースエンジニアです。

今は1年期限付きの師弟関係となって仕事をしています。

師匠曰く、師弟関係は人を成長させのに非常に適しているそうです。

なんとか成長して結果を出し、2,3年とこの環境で働きたいですね。

 

いつも有用な情報をいろいろと教えてくださるのですが、

この本は良かったと教えて下さいました。

師匠は楽しんで仕事をしていて、常に考えていてアイディアを出し、

売れる製品を生み出してきています。

そのエッセンスに迫れるかなと思いつつ読みましたが、

大切なことは「いろいろと試して見ること」だと感じました。

 

 

本書には「試すことは簡単だ」との記述がありますけど、

僕みたいなめんどくさがりの人間は、その簡単である試すことすら億劫でしません。

試すという行為を行うのに大きな溝があるような気がします。

仕事の覚え始めは、「こんなやり方よりもこっちのほうが良いのに・・・。」

とか「これってめっちゃ効率わるいやん!!」とかよく思いました。

けれど慣れてくるとそんな問題意識も薄らぎ、忘れ、

教えてもらったやり方を工夫もせず、試作をし、実験をし、報告書を書き、

いつの間にかルーティンワークをこなしているだけになってしまいます。

確かに、報告書を書くときや、設計変更、社内調整業務をする時は

どうゆうストーリーで進めようかなどと考えたりしますけど、

仕事のプロセスを変えることに対して

「せっかく覚えたのに・・・変えたくないなー。めんどくさー。」

といつの間にか保守的な姿勢になってしまいます。

 

師匠はどんな簡単な作業でも常に考えろといいます。

興味を持ち、どうゆう現象が起きているのか考える、工夫する、アイディアを出す。

そしてようやく試すことができる。

この試すことの繰り返しが、成功へとつながっていくのだと思いました。

 

実は、本書を読んですーっと納得できるなーという感覚は、あまりありませんでした。

それは、自分の考えにない見方が沢山あったためかなと思います。

・・・ヤバイ、自己啓発本買いすぎやー(´・ω・`)

 


くじけそうな時の・・・

2012-07-16 18:35:36 | 

くじけそうな時の臨床哲学クリニック

http://www.amazon.co.jp/product-reviews/448009394X/ref=dp_top_cm_cr_acr_txt?ie=UTF8&showViewpoints=1

 

くじけてたので読みました。

ナナメ読みしかしてないけど。笑

2年間付き合った彼女と2週間前に別れてしまいました。

めっちゃ大事に思ってたけど気持ちは一方通行だったわけですね。ギャー。

心のなかでは「フラれて元気」とか、そんな曲が無限ループしております。

社会人になって遠距離で頑張ってたけど、

やっぱり近くの人がいいそうです(コレって別の男の影が・・・\(^o^)/)。

んで、今週も大学時代の仲間の集まりがあって

元彼女さんにも会って、(2週連続)

フツーに接しつつ(心のなかはかき乱されつつ)

家に帰って、ふらっと書店に入った時に、冒頭のタイトルが目にはいったので衝動買い。

ナナメ読みしてました。

うーん、自分ってあの人にとってどういう存在だったんだろう?

と読みながら小一時間考えて街をブラブラとしてました。

「苦しい味でも、それを知ったら、知った分だけ相手に優しくなれる。」

本に書いてあった言葉。今回の経験から得た教訓かな。

読んで少しは心が軽くなった気がしました。

普段は、学術書とか実用書ばっかり読んでるけど、

こーゆー本は心の養分になりますわい。たまには必要ってことですね。

よし、仕事頑張りつつガールハントも頑張ろ。笑


投資の科学

2012-03-09 22:55:30 | 

投資の科学

マイケル・J・モーブッシン

 

本屋でタイトルに惹かれて購入した。

投資の科学的分析についての本かと思ったが、

実際にはどっかの天才投資家のエッセー。

けれども非常に知的好奇心をくすぐられる内容だった。

 

・株価の変動は正規分布とはずれがある。

小規模な変動が生じる回数が正規分布より大きく、0.5から2σにおける変動が少なく、両端に分布するデータが大きい。

たしかにブラック・ショールズ方程式における株価の計算式も、正規分布を仮定しており、これでは現実の変動を捉えられていないことになる。

するとこの本で示されている分布関数で修正すればより現実にフィッティングできるということになる。

物理統計でもボルツマン分布からフェルミ・ディラック分布関数やボース・アインシュタイン分布関数が現れたように

新しい分布関数で理論が再構築されていくのだと思う。

 

・ラプラスの悪魔

もしこの世界がニュートン力学のような決定論で支配されていれば、

すべての物体、すべての粒子の運動は理論的には予測できる。

この考えを延長すると、自分の運命というのはすべて定められたものであり、

予測できることになってしまう。

自分の意思、思考とは自由ものではないのだろうか。

著者は複雑系という概念を持ち出し、非線形な世界であり単純な計算では説明できないと解説している。

複雑系という考え方はよくは知らないけれど、ラプラスの悪魔を退けるのは、

微小世界は量子力学が支配しているという通念である。

微視的な世界は、決定論では語れない。

それがマクロの世界にも影響しているということだ。

物理における微視的な存在とは電子レベルの話であるけれども、

マーケットにおける微視的な存在とは何なのだろうか?

それは人間だろう。

人の振る舞いは互いに独立している時もあれば、互いに影響を及ぼしあう時もある。

正規分布が成立するのは「お互いに独立な確率変数」を仮定した場合である。

人は互いに独立しているのだろうか。

マーケットを理解するには人を理解しなければならない。

この著者は、アリやミツバチの行動との類推や心理学などを用いていた。

半導体中の電子の振る舞いはフェルミディラック分布関数に従う。

人の意思決定を説明する分布関数は?

プロスペクト理論だっけ?

 

 


アップルを創った怪物

2012-01-22 20:44:01 | 

アップルを創った怪物

もうひとりの創業者、ウォズニアック自伝

スティーブ・ウォズニアック

 

アップルを創業した二人のスティーブのうちのひとり、

ウォズニアックさんの自伝。

自分も一応エンジニアではあるけれども、彼のようにはなれないなぁと思った。

これほどまでにエレクトロニクスに情熱をささげられて、そしてそういった環境

も手にすることが出来た。仕事を楽しんでいることがものすごく伝わってくる。

うーん、うらましい。笑

気に入った一節

「エンジニアなら世界を変えられる、多くの、本当に多くの人々の生活を変えられる」

「技術は進歩の原動力なんだ」

これは自分も思っていることで、誤解を恐れずに言えば世の中には2種類の仕事が

あると思っている。

・ルールを発見、創造、変えて世の中を前に進める仕事

・ルールを維持、管理、ルールにしたがって進める仕事

単純化しすぎだなぁ笑

一見するとエンジニアの仕事って前者にあてはまりそうだけれど、

実はそーではないんじゃないかと最近思いつつある・・・。

もうひとつこの本を読んでいて思ったのが、マーケターの重要性。

エンジニアなら世界を変えられるという言葉に矛盾するかもしれないけれど、

いいマーケターがいるからこそ世界を変えることができるという面も確実に存在すると思う。

HPに勤めていたウォズはアップルIのプロトタイプを同社のデスクトップコンピュータの責任者に見せる。

けれども責任者はその提案を却下する。

これは責任者に慧眼がない、というわけではないと思う。

その後100台の受注があり、再びウォズはHP社にて興味を持つ部門はないか打診をした。

けれども興味をもつ部署はなく、法務も権利を主張しないとメモを送る。

これはイノベーションのジレンマの一例だと感じる。

ジョブズとウォズの二人にとって100台の受注は大成功でも、

HPという会社にとっては取るに足らない利益。

さらにパーソナルコンピュータなどという市場は存在しない。

利益が見通せない(=市場がない)ものには手を出さない。それが企業という組織。

けれど、パーソナルコンピュータの潜在的な需要を見越していたマイク・マークラさんは

出資を行いアップルの拡大に寄与する。

アップルという会社はジョブズ復帰後、次々と新しい製品を創造し、

新しいマーケットを創出していってる。

いったい、どんな仕組みで社内は回っているのだろう??

ジョブズさんのマーケターとしての才能が大きく、彼の裁量が大きかったのが理由なのかな。

つらつらと書いてきたけれども、見習いエンジニアとしてはウォズニアックのような生き方には

憧れるし、ウォズの哲学にも共感するけれども、それらは一部の天才に許されたものなんだと思う。

真似できないっス!!!

最後にもうひとつ、気に入った一節を

「最高の発明家とかエンジニアっていうのは、じつはアーティストなんだ」