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日々の出来事・雑感・備忘録

優先順位

2011-02-20 16:00:37 | 雑感
酒井英禎さんのブログを読んで、思い出した。

自分も中国に対する考え方が昨年変わったんだ。

やはり尖閣諸島問題は大きな転換期だったと思う。

この事件が多くの人の考え方を変えたんじゃないだろうか。

どんどん経済的に力をつけて、強大になっていく中国の領土的野心を強く感じ、

そして日米安保条約の重要性を強く再認識した出来事だった。

自分は経済的な繋がりがさらに強くなっていけば、

なんとかうまく両国はやっていくんじゃないかと思っていた。

けれど、それは幻想だ。

台湾や南沙諸島、チベット自治区など数々の問題を抱えている中国だけれども、

統治や領土にかかわる問題は経済よりも優先される。

日本との経済交流の優先順位はそれほど高くないと感じる。

すると、上に挙げたブログで指摘してあったが、

中国のような一党独裁で、全体主義的な国と民主的な国の価値観が

いずれ決定的な対立を迎える日がくるのではないかと思う。

杞憂だといいんだけど。

とにかく、中国の現体制はあまりに問題が多く危険であることを忘れてはならないと思った。

日本の捕鯨に関して

2011-02-19 09:14:09 | 雑感
ネイチャーの記事になっていたのでビックリ。

確かに、エジプトの政変も記事になってたけどまさか、捕鯨までとは。

簡単に記事を要約してみました。

http://blogs.nature.com/news/thegreatbeyond/2011/02/japan_ends_this_years_antarcti.html
より引用

日本が歴史上初めて、USに本部を置く保護グループの攻撃を受けて捕鯨を早期に中止した。
Sea Shepherd Conservation Societyの船団は2005年より日本の捕鯨を(12月から春まで行われる)妨害してきた。
年を経るごとに妨害活動はより暴力的になっていき、昨年はシー・シェパードの船が日本の船と衝突し沈没しており、シー・シェパード側の船長が暴行と公共物破壊で有罪判決を宣告されている。
今年の活動では日本の船のプロペラにロープを絡ませることを試みていた。
日本の農林水産大臣のMichiko Kanoはクルーとボートの安全の観点から調査捕鯨の中止を決定したと述べ、シーシェパドはすぐに勝利宣言をした。
しかし、この分野の多くの研究者は成果ははっきりしないと述べている。
Watson(誰?)はジャーナリストに日本が今年獲得した鯨は、例年500-1000頭であるが今年は100頭以下であると述べている。
鯨の管理手段をモデル化したケープタウン大学の応用数理学者であるDouglas Butterworth教授は、どちら側も正当であると主張する道理はないと述べる。
The Iruka & Kujira Action Networkは需要の減少により6000トン以上の鯨肉の備蓄が存在すると報告している。
一方で、シー・シェパードのやり方は「基本的にエコテロリズムである」とButterworthは述べる。
「プロペラをダメにするなんてジョークどころではない。南極は非常に厳しい環境でありシー・シェパードの行動は危険過ぎる。死者が出なかったことが幸いだ。」

よくわからないのが日本の捕鯨政策における今回の行動である。
複数のオブザーバーは、激しく争われている捕鯨区域における政策の変更を暗示するものと考えている。この国は最近新しい政権となっており(ここは笑ってしまった。また変わるでしょう。)、捕鯨の助成は厳しい経済情勢では高くつく。
また国際的な評判のためかもしれない。
日本による捕鯨では絶滅の危機はないが、多くの国が倫理的な立場から反対する。
「日本はこの海洋で悪役になってほしくない。日本は捕鯨が日本のイメージをぶち壊すことを理解している。」
とスイスのジュネーブに本部がある fisheries at the International Union for Conservation of Nature
のシニアアドバイザーであるFrancois Simardは話す。
しかし、
「日本は海に現存する資源に関する振る舞いを他の国に決定されることを決して受け入れない。だから、捕鯨を完全にはやめることに同意することはないだろうと推測している」
と述べた。

ここまでが引用。

正直捕鯨に関する話題は興味がないけれど、

ネイチャーで記事になっちゃうくらいなら辞めた方がいいんじゃないかな・・・。

実際に、調査捕鯨といってもとった鯨の肉は売ってるわけでして、矛盾が大きいと思います。

こういったホンネとタテマエの構造は日本では許容されるかもしれないけど、

海外では理解されないのでは。

むしろ、そういった矛盾をはらみながら捕鯨を続けることが反発を招く結果になってるんじゃないかな。

実際に、捕鯨を続けることで得る利益よりも、損の方が大きいのでは。

例えば、ミンククジラ赤身は1750円/kgだそうです。

現在の在庫がすべて売れたとして、105億円の売上。

で、アニマルプラネットで視聴者数ナンバーワンである、シー・シェパードの捕鯨妨害を撮影した番組。

(ここでは日本は悪玉として登場している)

2010年は170万人が見たそうです。

するとこの170万人が短絡的思考で”日本なんて嫌い!日本の製品買いません”となったら。

6千円とちょっとの買い控えで105億円になります。

うーん、われながら下らん計算をしたけれども、シー・シェパード側も利権が絡んでるわけだ。

放送局のね。

こんなビジネスに利用されて、日本のイメージダウンにより被る損害が大きくなっていったらと思うと・・・。

(個人的に損害は指数関数的に増加していくと思う。事件の注目度って指数関数的な上昇曲線になるんじゃない?完全に勘です。)

さっさと捕鯨やめて、シー・シェパードとアニマルプラネットの利権を無くしたほうが合理的な気がする。

科学と芸術

2011-02-11 13:26:50 | 雑感

大学院の博士前期課程に進んで、まがいなりにも数年間アカデミックの世界に身を置きました。

ホント、まがいなりにもですけど。

研究成果はたいしたことないけれど発表の数だけは自信があります。

国際・国内・研究会含め10数回は発表した。

んで、いまは論文誌に出す論文かいてるんだけど。

研究を進めている間にフツフツと心に湧き出てきた思いがあります。

 

科学と芸術って近いんじゃないかって。

 

試料を作製しては測定し「今回もたいしたデータとれなかったなぁー」って日々をすごしていて

ある時突然現れるピークやスポットや曲線。

そのピークやスポットや曲線の中に潜む意味を徹底的に吟味し、一つの筋が通ったとき

その意味が理解できたとき、グラフや画像が美しく愛おしく感じられるようになる。

その作品を素晴らしいと思うからこそ多くの人に発表するし、出版する。

そして、本当に素晴らしく美しい作品は多くの人々の共感を得て支持される。

 

昨日、修論発表の練習をしていたときに別の研究室に進んだドクターの先輩が入ってきて、

自分の発表スライドをみて一言。

「きったねえ結果だなぁ。」

この一言に僕は先輩の美意識を感じた(イラっとするよりも先に笑)

やっぱりアカデミックの世界にも美意識はある。

いやいや、アカデミックの世界だからこそ美意識があるのかな。

卒業してビジネスの世界に、一エンジニアとして身を置くことになるわけだけれど、

ビジネスの世界にも美意識ってあるのだろうか。