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日々の出来事・雑感・備忘録

ビールを飲みながら

2010-09-14 23:10:19 | 雑感
僕の発表が終わった。

今、とある学会に参加するために大学から遠く離れた街にいる。

夜景が綺麗。

さっき街を走ってきたケド、静かだったなー。
落ち着いてるってゆーんだろうか?

はぁービールが美味い!
オッサンだな~。

今日の発表、全然質問来なかったなぁ。

先生曰く、ゲテモノ扱い(?)なのかな~。

最近、研究にあまり力を注いでいなかった。

そんなんだけど、後輩は頼りにしてくれてるし、先生もありがたい言葉をかけて下さる。

その気持ちに報いるためにも頑張んなきゃとは思うけれど、なかなか結果ってでないものだね。

もっと簡単にだせるもんだと思っていたよ。

研究はじめて実質二年しかたってないけど、色んなところで発表させていただき、色んな経験をさせていただいた。

研究室には残らずに就職してしまうけれど、何か残したいな。
ま、書いた修論は残るだろうけど、もっと研究室のために役に立つ事が残せたらなあと思う。

我々学生がふがいないために先生の研究費は少なくなり、お子さんとの時間も研究室のために無く…

それでも粘り強く指導して下さる。
感謝しています。

大学院での研究生活も残りわずか。

大学で学んだ事は社会では役に立たないと言われる。

果してそうだろうか?

寝る間も惜しんで実験、解析、資料作成に終われた経験。

プレッシャーを感じながらいくつもの学会発表を乗り切った経験。

英語論文を沢山読み英文を沢山書いた経験。

外国人とのディスカッションを乗り切った経験。

データの扱い方、論理的な思考の方法を見を持って学んだ経験。

同じ研究分野の学生や先生とコミュニケーションをとり親交を深めた経験。

自分の考え方を信じ実験を行い、結果をだし自信を得た経験。

先生方とのディスカッションに耐えて納得していただいた経験。

いくつもの修羅場をくぐった経験。

全ての経験が僕の血肉となり、支えとなっている。

確かに医療という全く違う分野に進んで、今学んでいる知識は役に立たないだろう。

だけど違うんだ。違うんだよ。

大学で学んだ事は、これから一生役に立つと確信を持っている。

…将来、僕も大学で学んだ事なんて役に立たないと言うようになっちゃうのかな。

最近読んだ本にまつわる話

2010-09-12 20:31:12 | 雑感
「代替医療のトリック」
サイモン・シン

某学会のバイト中(発表中に鈴をチーンってならすだけで、お金がもらえて発表が聞けるというすばらしいバイト。たださっぱり分らない話は子守唄)にずっと読んでた。

「科学的に(統計的に)検証して効果がない。」といわれると確かにそうかなーと思ってしまうけれど、そんなときに思い出すのがナシーム・N・タレブの書籍。

統計的処理にバイアスが入ってしまう可能性もあるし、因果関係を取り違えることもあるかもしれない。

ま、そういうことも考慮してより信頼性の高い研究結果からの主張かもしれないけれど、あまりに科学的手法を賛美されると反発したくなるのはなぜだろう・・・。

一応、大学院に籍を置いてマテリアル・サイエンスをやっているのに。

怪しい理論・実験結果を書いた論文なんてあふれている事実があるからか。

けれど医療における科学的手法の導入とその進歩が、何億という人間を救ってきた事実はきちんと賞賛されるべき。

代替医療の手法で、これほどの成果を上げることはできないだろう。

やはり僕たちが頼りにすべきは科学的と呼ばれている現代医療だと思う。

けれど、科学的手法にだって間違いは存在する。

現在効果があるとされ、現代医療でもちいられている研究成果にも間違っているものもあるだろう。

ただ、その間違いが発見され、それまでの事実が反証され、それを受け入れるという科学の特徴が現代医療を信じてもいいと僕に思わせてくれる。



そうそう、この本では磁気療法というものがあってまったく効果はないとされていた。

しかし、僕がバイトで行ってた学会の発表では、交流磁場が抗がん剤の効果を上昇されるとの発表がなされていた。

果たして磁場は生体に影響をあたえるのかどうか。




もうひとつ、最近読んだ本に

「高校生からのゲーム理論」
松井 彰彦

という本がある。

ゲーム理論と聞くと、なぜだか難解で崇高なイメージがありちょっと身構えてしまうけれども(なぜだろう)

この本は実に具体例を豊富に用いていて、ゲーム理論とはこういった使い方をするのか!

と納得させていただいた。

そもそもこの本を読もうと思ったのは

僕の相棒がミクロ経済やっていてたまにゲーム理論の話をするから。

話のネタに、本を読んでいてもさっぱり説明が頭に残っていなかったナッシュ均衡とやらを聞いたら、

「じゃんけんをする時、お互い何を出すか知っていて、相手がパーを出すなら自分はちょきを出すよね。そしたら相手はぐーをだすよね。

こーやってぐるぐるまわっちゃうのはナッシュ均衡じゃない。

で、囚人のジレンマみたいに相手が自白をするとしたら自分も自白をとる。そうやって決まっちゃう状態がナッシュ均衡だよ。」

と、そのわかりやすい説明にすっかり関心してしまった。