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▼映画「佐々木、イン、マイマイン」流れるな涙、心でとまれ
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初監督作がぴあ主催のPFFアワード2016で観客賞を受賞し、
近年ではKing Gnu「The hole」のMVを手がけるなど音楽方面でも
存在感を発揮している内山拓也監督の長編デビュー作が明日27日より公開。
主演は「his」の瑞々しい演技も記憶に新しい藤原季節。
共演は細川岳、萩原みのり、遊屋慎太郎、森優作、小西桜子、河合優実、鈴木卓爾。
MVの縁もあってか、井口理(King Gnu)や村上虹郎の名前も。
11月27日公開■邦画:佐々木、イン、マイマイン
この映画の脚本は、内山監督と劇中で佐々木を演じている細川岳の共作になっている。
佐々木は実在した人物であり、細川はそのクラスメートだったとのこと。
細川の中で今の強く残る佐々木への想いを、内山監督が汲み取って映画化したのが本作である。
私は試写で見せていただいた後にそのことを知ったのだが
見終わってから振り返ると腑に落ちることだらけの映画だった。
エピソードのひとつひとつがやけに生々しく、劇中に流れる空気も生活感に溢れていて
確かにその時、そこで生きていた人々の息吹を感じる。
石井(藤原季節)は、俳優を目指して状況するも鳴かず飛ばずの生活を送っている。
彼女のみのり(萩原みのり)との関係はとうに終わっているが、なんとなく今も同棲を継続中。
しかし、ついに近々アパートを出ていくと宣言した。
あなたは芝居をやらなければダメだと声をかけてくれた後輩の須藤(村上虹郎)に感謝をしつつ
須藤の背中を眩しく見つめるだけの自分の身を情けなく思う石井はもう20代後半。
華々しく活躍する後輩と、次のステップに踏み出そうとする彼女を目の当たりにして
それでも石井は、どう動けば良いのかを決めかねている。
夢ばかり語っている年齢ではなくなってきたことを自覚はしても
一歩踏み出すことも躊躇してしまう。
石井のような若者をたくさん呑み込んで、東京の一日は今日も気忙しく過ぎていく。
ある日派遣に行った工場で、高校時代の旧友の多田(遊屋慎太郎)と偶然再会した石井は
学生時代にいつもつるんでいた佐々木のことで思い出話に花を咲かせる。
佐々木コールをすれば教壇に登り全裸になって踊り狂う佐々木は、クラスの人気者だった。
どんなに破天荒でも、憎まれたり恨まれたりすることのない愛され属性は
学生時代のカリスマ的存在として、今なお石井達の記憶に焼き付いて離れない。
・・・佐々木なら、今の自分に何と声をかけてくれるだろうか。
石井は、学生時代から現在に至るまでいつも淡々としていて表情をなかなか顔に出さない。
心の中では狼狽えたり、嫉妬したり、腹を立てていても極力表に出さないようにしている。
そうやって、色んなことを諦めてきたのだと思う。
体と心だけが大人になり、けれど実績が何もついてこない自分を
自分が否定してしまえば、存在意義を見失ってしまう。
表面張力ぎりぎりでポーカーフェイスを維持する石井にハッパをかけ
一歩踏み出すきっかけを作ってくれたのも、やはり佐々木だった。
クラスの中では絶対に見せない佐々木の孤独や寂しさを知る石井にとって
佐々木こそが心のポイントを切り替えるスイッチだったのだ。
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「何歳まで夢を追うのか」は、青春映画における永遠のテーマといっていい。
そして、思い出のアルバムを開く度に胸の奥がチクリと痛む存在について描いた作品も多い。
「佐々木、イン、マイマイン」は上で挙げた作品のミックスと捉えることも出来るが
石井が稽古をしている劇中劇(舞台)が絶妙に心情とシンクロしていく展開や
登場人物にキャラクターを超えた血肉を通わせる間の取り方、陰影の付け方など
内山監督ならではの見所も多く、またひとり若き天才が現れたなと確信できる作品だった。
そして「his」に続いて完璧に個を消し、石井としてそこに居た藤原季節の溶け込み芝居が圧巻。
2016年の「ライチ☆光クラブ」で初めて名前を知ったが、この数年で驚くほどの成長を見せている。
来年以降、さらなる飛躍が確実の注目株。
佐々木がカラオケボックスで熱唱するのが、中島みゆきの「化粧」だった。
「流れるな涙、心で止まれ」
全裸で馬鹿騒ぎをしながらこの世の理不尽を振り払う佐々木の心を象徴するようなチョイスだった。
映画「佐々木、イン、マイマイン」は明日11月27日より公開。
配信中■Amazonビデオ:his