アホ社長日記～現場を知らずして改悪する２～

先日も書いたとおり、現場の事をなんにも知らんクセして
余計な事をするから、おかしくなるんだよね

８００個のロックサンタも大変なものだったが。
今度は、某植物活力剤の事でも書こうと思うよ。

お店は花屋で、鉢花・切り花・観葉植物・園芸資材などを売っている。
中には、ただ売れば良いだけのものもあるが、鉢花や切り花などは
そうもいかない。
今回は切り花の話。

切り花で花束やアレンジを作ったりするのは技術職である。
知識や腕が無いと、それなりに良いものは作れない。
本当に、職人だなあと思い、その技術を持つスタッフは凄いと思う。

そんな、スペシャリストが居るのに、何も断りもなく、活力剤を
大量に仕入れてきた。しかも、宣伝ビデオを流す為のTVまで買っている。
それまでは、フラワーキーパーというものを使っていて、結構好評だった。

その、某活力剤がどういうものなのかも知らずに、
花のスペシャリスト（フローリストね）の意見も聞かずに勝手に仕入れるのだから
面倒な事になった。

早速お店で通常の水とフラワーキーパーと比べてみる。
いろいろな切り花を入れて数日放置。
水はまあ、一番最初に痛んだが、フラワーキーパーのに比べて、
某活力剤の方のユリは、色が落ちてしまって白っちゃけてしまった。
バラは、まあ微妙に良い感じかな。
という具合で、全体的には余り期待する程の効果でもなく、
ユリに関しては逆効果という事が判明。（値段に合わないよｗ）

また、出入りしている花関係のコンサルタントの話では、
「舐めてみたら甘いので、糖分が入ってるから雑菌の繁殖に注意するように」
だそうな。

そして実際にお店で使ってみると、水の底にドロドロしたものが溜まって
水替えが大変なんだそうだ。ドロドロしたものは雑菌が繁殖した物である。

コンサルタントも、お客さんが買って帰って、普通の水につけておいて
すぐに枯れたら良くないので、店では活力剤は使わない方が良い、と指導。

そんな理由で、お店で某活力剤を使わないでいたら、
「なんで使わないの！」と社長は機嫌を悪くしているらしい。

果たして社長は、現場もコンサルタントも首をかしげる活力剤の
どこが気に入ったのだろうか？
現場の意見も聞かずに勝手な事をして、しかもそれを押し通すという自信は
どこから来ているのだろうか？