剣士訓(けんしのおしへ)
剣士なる者、その道の足らざるを知るべし。
唯だ技のいらなきを求むるも、絶えて何人の為ならず。
常なる者はとく倒れ、剣腕堅きもつゆかなはず。
斬りては研ぐに命費やし、
老い移ろふはすなはち死を待つのみ。
世の人これを許ることあらず、言い消つ者すらあり。
末に残るはひとへに彼の愛でし一振りなるのみ。
然りとても剣士なる者、剣を置くことなかれ。
これを果てまで取り続くるべし。
剣士なる者、その道の足らざるを知るべし。
唯だ技のいらなきを求むるも、絶えて何人の為ならず。
常なる者はとく倒れ、剣腕堅きもつゆかなはず。
斬りては研ぐに命費やし、
老い移ろふはすなはち死を待つのみ。
世の人これを許ることあらず、言い消つ者すらあり。
末に残るはひとへに彼の愛でし一振りなるのみ。
然りとても剣士なる者、剣を置くことなかれ。
これを果てまで取り続くるべし。