両手剣スレでしょっちゅう話題に上っては炎上する村正vsバイオレットフィアー論争。
なぜ単純比較できないはずの二つの両手剣が比較され、それが繰り返されているのか。
■村正VF論争のおおまかな構造(※筆者の主観含む)
R化前(村正を使うのに専用ステが必須だった時代)
↓
三次職実装・R化
↓
三次職実装後
↓
村正SE実装
■内容の検討
武器ATKと過剰精錬、オプションなども含めて説明しようとするともうわけわかんないので、表にしちゃいましょう。
基本条件
STR80、AGI106、LUK30、DEX44
装備は剣とククレコンチのみ
それぞれに弱点属性付与
VFに挿すカードはゴーレム1、サイズ特化1とする
VFは防御無視発動中のダメージとする
EB5、マスタリー10修得
常時防御無視状態で計算するのは卑怯?だったら実際はこの結果より一回り弱いくらいだと思って下さい。
筆者はVF持ったことないんですが、発動率高いと聞いておりますので。
逆にVFの防御無視を外すと、今度は村正が卑怯な立場になります。
クリ装備込みだったらどうなるの?とかはさすがに私ではもうやり切れないので、
ご自分で計算して頂ければと思います。
STR80以下は省略してますが、大雑把に言うと、
過剰で差を付け、低STRかつ相手のDEFが低いほど村正有利の傾向になっており、
スリサズ未使用のVFに勝てるシチュエーションも割とあるかと思われます。
スレで言われてた『STR80までは、おおよそ+4VF=+5村正』というのは、割といい線だったっぽい。
それにしても、やはりATK275と防御無視のタッグは強かった。
村正は低DEF、エイシル使用下ではわりと健闘。逆にブラゴレ級の硬い相手だとどうにもならない感じ。
+7以上で柔らかいMobが相手なら村正も十分張り合える、くらいには思っていいでしょう。
…もっともそれはVFにスリサズを使わせないのが前提であり、
VFにスリサズを使われると村正はどう頑張っても勝てません。
ちなみに村正にSEした場合、
それを過剰精錬出来ればスリサズVFにそこまで劣らない威力を引き出せます。
村正有利な条件が揃えば、VFと互角にさえなれるかもしれません。
しなしながらベースとなるSE品が、作成だと軽く10M~20Mくらいの値段にはなるはずで、
クジに入らない限り、+6↑はそうそう出てこないと考えるべきです。
そんなに高額なSE村正を過剰するくらいなら、+4VFのほうがまだコスパ的にかえって良くなる…というオチ。
当分の間は、今まで通り予備武器を持ち歩くか、
スリサズ専用剣と割り切って+4ゴーレム挿しを使うことになるでしょう。
■結論
あくまで武器としての比較をしたかったので、キャラの能力は極力固定しました。
両手スレで話し合われてることも、本質は同じですよね。
やはり村正は、スレで言われてるほど強いわけではなさそう。
初期投資が少ないのは、裏を返せばその分将来の効率のために多く投資しなければいけないということで。
こうしてデータを分析したおかげで、村正とVFの力関係や得手不得手の違いが見えた気がします。
そうです。村正とVFには得手不得手があります。
そもそも追加効果からしてベクトルが違うのに、この二本を比較することって意義があるのでしょうか?
そして無視できないのは、村正専門のAgi-Lukタイプや、
その親類キャラのことが議論から置き去りになっていることです。
村正騎士にしか使えなかった村正が、いつの間にか私達の手を離れ、
量産タイプの騎士達の間で、VFと同じ土俵で比べられていることに対して強烈な違和感を感じます。
私としては、村正VF論争の端緒というか、根っこはそこなんじゃないかな…と考えています。
村正はR化で間違いなく強くなり、多くの人に愛される両手剣になりました。
ですが、何か大切なものを忘れていはしないでしょうか。
例えば…そう、R化前から村正を振ってきた人達の心とか。
なんか検証を外れて、かなり精神論っぽい話しになってきましたが、
要するに私が最後に言いたいことはこうです。
強い剣、弱い剣。大いに結構。
強いから使うでもいいし、好きだから使うでもいい。
けれど、自分が選んだ剣を、己の自尊心を満たすための道具みたいにしてしまうのは悲しいことですよね。
なぜ単純比較できないはずの二つの両手剣が比較され、それが繰り返されているのか。
■村正VF論争のおおまかな構造(※筆者の主観含む)
R化前(村正を使うのに専用ステが必須だった時代)
『村正は高LUKor高VIT型専用。量産型の最適解はVFであり、特化両手剣がそれに続く』
というのが定説だった。
というのが定説だった。
↓
三次職実装・R化
なぜか村正の呪いがなくなる。
R化による数々の仕様変更、低Lv多スロット特化武器の弱化、
属性付与帽子の普及などによって、性能面でのハンデが大きく緩和。
入手しやすさ、過剰しやすさもそれに拍車をかけ、VFに次ぐ汎用両手剣に昇格。
特に未転生の両手騎士、VF購入資金のないLKの層で有用になり、
それまで村正を使わなかった人もどんどん村正を持つようになった。
しかしながら村正はスリサズを安定して使えず、Sppの威力も活かせない。
そのため、
攻撃性能では村正<VF、手軽さではVF<村正
という認識が一般的なはずだった。
R化による数々の仕様変更、低Lv多スロット特化武器の弱化、
属性付与帽子の普及などによって、性能面でのハンデが大きく緩和。
入手しやすさ、過剰しやすさもそれに拍車をかけ、VFに次ぐ汎用両手剣に昇格。
特に未転生の両手騎士、VF購入資金のないLKの層で有用になり、
それまで村正を使わなかった人もどんどん村正を持つようになった。
しかしながら村正はスリサズを安定して使えず、Sppの威力も活かせない。
そのため、
攻撃性能では村正<VF、手軽さではVF<村正
という認識が一般的なはずだった。
↓
三次職実装後
Lv100以降の膨大な必要EXPの前に、上昇志向のあるプレイヤーは効率アップを求められる。
次第に、村正の評価にバイアスが加えられるようになる。
(例)
「ルーンは金かかるからスリサズは使わなくていい」
「スリサズを抜きにすれば、VFより村正のほうが強い」
「VFはATKペナが大きいから、STRが低ければ村正のほうが強い」
「村正は過剰しやすいから、その点でもVFより有利」
VFサイドがこれらの主張を論破しようとするも、村正サイドが主張を曲げず、議論が堂々巡りになる。
次第に、村正の評価にバイアスが加えられるようになる。
(例)
「ルーンは金かかるからスリサズは使わなくていい」
「スリサズを抜きにすれば、VFより村正のほうが強い」
「VFはATKペナが大きいから、STRが低ければ村正のほうが強い」
「村正は過剰しやすいから、その点でもVFより有利」
VFサイドがこれらの主張を論破しようとするも、村正サイドが主張を曲げず、議論が堂々巡りになる。
↓
村正SE実装
「村正にゴーレムc挿してスリサズできるぜ!やったな!」←にVFサイドが噛みつく
村「スリサズ使えるし、もうVFの負けだな」
VF「なぜその結論に行きついた?SEが来ようと立場の逆転はありえないw」
状況は一向に変わらず。
村「スリサズ使えるし、もうVFの負けだな」
VF「なぜその結論に行きついた?SEが来ようと立場の逆転はありえないw」
状況は一向に変わらず。
■内容の検討
①スリサズのC/P
スリサズの三倍ダメージ発生率は、ルーンマスタリーLv10で15%という検証結果が出ています。
この場合、スリサズ使用によるダメージ期待値は1.45倍で、それにSTR+30が加わります。
一方、エイシルのダメージ期待値は、Aspd191→193の場合でも約1.28倍であり、
これよりAspdが低ければ、期待値もさらに低くなります。
また、単純にパッシブを強化するエイシルに対して、スリサズのSTR+30は、
武器ATKペナルティ緩和&スキル攻撃の威力も押し上げます。
それだけでなく、エイシルの一個あたりのコストはスリサズの数倍します(逆の鯖はまずないはず)。
つまり、エイシルはスリサズより期待値低いのに倍以上高いという、超浪費ルーンなのです。
高Aspdを楽しむのは個人の自由です。しかしこのデータを見る限り、
スリサズを使わずにエイシルを使うことは非合理的で、
村正がスリサズ使わない宣言をしている時点で、大きなハンデになっていると言わざるをえません。
この場合、スリサズ使用によるダメージ期待値は1.45倍で、それにSTR+30が加わります。
一方、エイシルのダメージ期待値は、Aspd191→193の場合でも約1.28倍であり、
これよりAspdが低ければ、期待値もさらに低くなります。
また、単純にパッシブを強化するエイシルに対して、スリサズのSTR+30は、
武器ATKペナルティ緩和&スキル攻撃の威力も押し上げます。
それだけでなく、エイシルの一個あたりのコストはスリサズの数倍します(逆の鯖はまずないはず)。
つまり、エイシルはスリサズより期待値低いのに倍以上高いという、超浪費ルーンなのです。
高Aspdを楽しむのは個人の自由です。しかしこのデータを見る限り、
スリサズを使わずにエイシルを使うことは非合理的で、
村正がスリサズ使わない宣言をしている時点で、大きなハンデになっていると言わざるをえません。
②攻撃性能の比較
武器ATKと過剰精錬、オプションなども含めて説明しようとするともうわけわかんないので、表にしちゃいましょう。
基本条件
STR80、AGI106、LUK30、DEX44
装備は剣とククレコンチのみ
それぞれに弱点属性付与
VFに挿すカードはゴーレム1、サイズ特化1とする
VFは防御無視発動中のダメージとする
EB5、マスタリー10修得
常時防御無視状態で計算するのは卑怯?だったら実際はこの結果より一回り弱いくらいだと思って下さい。
筆者はVF持ったことないんですが、発動率高いと聞いておりますので。
逆にVFの防御無視を外すと、今度は村正が卑怯な立場になります。
クリ装備込みだったらどうなるの?とかはさすがに私ではもうやり切れないので、
ご自分で計算して頂ければと思います。
秒間DMG | スノウアー(DEF121+63) | ブラゴレ(DEF359+129) |
+5村正 | 5403.5 | 4068.84 |
+7村正 | 5818.5 | 4415.12 |
+9村正 | 6240 | 4768.12 |
+4VF | 5845.45 | 6176.73 |
+7村正(エイシル) | 8408.58 | 6378.97 |
+10村正(エイシル) | 9307.14 | 7129.49 |
+4VF(スリサズ) | 10781.82 | 11300.31 |
+7VF(スリサズ) | 11763.64 | 12298.53 |
STR80以下は省略してますが、大雑把に言うと、
過剰で差を付け、低STRかつ相手のDEFが低いほど村正有利の傾向になっており、
スリサズ未使用のVFに勝てるシチュエーションも割とあるかと思われます。
スレで言われてた『STR80までは、おおよそ+4VF=+5村正』というのは、割といい線だったっぽい。
それにしても、やはりATK275と防御無視のタッグは強かった。
村正は低DEF、エイシル使用下ではわりと健闘。逆にブラゴレ級の硬い相手だとどうにもならない感じ。
+7以上で柔らかいMobが相手なら村正も十分張り合える、くらいには思っていいでしょう。
…もっともそれはVFにスリサズを使わせないのが前提であり、
VFにスリサズを使われると村正はどう頑張っても勝てません。
ちなみに村正にSEした場合、
それを過剰精錬出来ればスリサズVFにそこまで劣らない威力を引き出せます。
村正有利な条件が揃えば、VFと互角にさえなれるかもしれません。
しなしながらベースとなるSE品が、作成だと軽く10M~20Mくらいの値段にはなるはずで、
クジに入らない限り、+6↑はそうそう出てこないと考えるべきです。
そんなに高額なSE村正を過剰するくらいなら、+4VFのほうがまだコスパ的にかえって良くなる…というオチ。
当分の間は、今まで通り予備武器を持ち歩くか、
スリサズ専用剣と割り切って+4ゴーレム挿しを使うことになるでしょう。
■結論
あくまで武器としての比較をしたかったので、キャラの能力は極力固定しました。
両手スレで話し合われてることも、本質は同じですよね。
やはり村正は、スレで言われてるほど強いわけではなさそう。
初期投資が少ないのは、裏を返せばその分将来の効率のために多く投資しなければいけないということで。
こうしてデータを分析したおかげで、村正とVFの力関係や得手不得手の違いが見えた気がします。
そうです。村正とVFには得手不得手があります。
そもそも追加効果からしてベクトルが違うのに、この二本を比較することって意義があるのでしょうか?
そして無視できないのは、村正専門のAgi-Lukタイプや、
その親類キャラのことが議論から置き去りになっていることです。
村正騎士にしか使えなかった村正が、いつの間にか私達の手を離れ、
量産タイプの騎士達の間で、VFと同じ土俵で比べられていることに対して強烈な違和感を感じます。
私としては、村正VF論争の端緒というか、根っこはそこなんじゃないかな…と考えています。
村正はR化で間違いなく強くなり、多くの人に愛される両手剣になりました。
ですが、何か大切なものを忘れていはしないでしょうか。
例えば…そう、R化前から村正を振ってきた人達の心とか。
なんか検証を外れて、かなり精神論っぽい話しになってきましたが、
要するに私が最後に言いたいことはこうです。
強い剣、弱い剣。大いに結構。
強いから使うでもいいし、好きだから使うでもいい。
けれど、自分が選んだ剣を、己の自尊心を満たすための道具みたいにしてしまうのは悲しいことですよね。