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新雪の能郷白山はへヴィだぜ

2017-02-10 07:28:22 | お山歩き
今年で6年目になる冬季能郷白山登山、今年もぼんさんに休みを合わせてもらって行ってきた。

当日は2時半起きの3時出発で過去最速の5時10分待ち合わせ場所の能郷の除雪終了ポイント着。
6時集合なのに思った以上に早く着いてしまったのでクルマの中で仮眠、しかしぼんさんも早く来てくれたので準備してまだ暗い6時には歩き出す。
今年は雪がそれなりにあって昨年は行けた林道終点のゲートまではクルマで入ることが出来ず1時間の林道歩きがあるのでスケジュールと体力がちょっと心配ではあった。
天気予報は晴れのち曇り、なんとかなるだろう。


(左)まだ真っ暗な中ヘッドランプをつけ雪の林道を歩きだす。
身軽なツボ足で行けるところまで行くつもりをしていたが、歩き出して200Mぐらいでスノーシューの方が歩きやすいことに気付き装着。
前日から気温が下がったので雪面が締まっていると予想していたのだがそうでもなく、新雪も積もり沈み込み量が多いのだ。
体力を温存したいところなのに初っ端からこれではちょっと先が思いやられる。
(中)ゲートを通過。
ここまで約1時間、そしてここから登山口まで更に1時間、わかっているがこれがシンドイ。
(右)漸く登山口着。
予定通り2時間、そしてここからがいきなりの急登。
その前に沢渡りがあるが、今年はこの雪量なのになぜか水量少なくそして川横の積雪も大したことなくスノーシューを装着したまま渡ってしまった。
雪が多いときは下りるのに苦労し、水量が多いと滑る岩の上で苦労するのだがこんなイージーなのは初めてというくらいにイージーであった。


(左)1合目までの急登をいく。
ここ2年くらいはここの雪面が締まっていてサクサク登れて時短が出来、後々のスケジュールが気楽になったのがこの日は違う。
新雪が被っていて沈み込み量30~50センチ!
この急登でこの沈みこみ、シンドイ、辛い!
でも幸いなのは滑らないこと。
沈んで滑るとなるともうシンドさ倍増なのだが、踏み込み具合がいいのか踏み固める感じで足をドスンと出していくと滑ることは少なめだった。
(中)1合目着。
いつか天気が回復することを期待して登っているが上(北)の方はガスが掛かりいかにも雪が降ってますという天気。
そしてこれは良くならないんじゃないの?という気がしてならない。
(右)1合目からさらに高度を上げていく。
そして固く歩きやすい締まった雪面を期待するのだが、ご覧の通りの新雪具合。
足はもちろんだが、第三第四の足であるポールもスカッと埋まりこんでしまって時折バランスを崩してしまう。
クランポンも持ってきているがこの様子じゃ出番はもちろんない。


左に能郷谷、右に徳山ダムを見る見晴らしポイント


(左)今回は私が先頭を行きぼんさんが後ろのことが多かった。
そのぼんさん実はこの3日前にテント担いでこの山の山頂でテント泊してます。
(中)ここら辺りまで来ると風が強くなりはじめる。
上空ではゴーゴー音がし、雪が舞い、顔が痛いのでフードを被る。
(右)雪面の左端は雪庇。
端に寄るのは危険。


前山に出た!
がしかし見えるはずの能郷白山は全く見えない、、、


稜線は兎に角風が強いので霧氷がとてもキレイ。
しかし寒い、兎に角寒い。




稜線を歩き続けるがガスは一向に切れず、風は強く雪も降る。
ウェストベルトに着けた温度計は-5度の表示、それに強風で体感温度はさらに低くなかなか辛い環境。
バラクラバを取り出すか悩んだがそれを取り出して被るのも躊躇われるほどの風(面倒)だったが、上着に着ていたソフトシェルの襟の高さとしっかりしたフードでかなり助けられた。
あと、それを見越して稜線に出る前に替えた防風メンブレンを使ったグローブも効果的だった。
しかしそれでも指先痛かったけどね。
この日のレイヤリング
上 : ファイントラック フラッドラッシュスキンメッシュT → ホグロフス アザージップトップ → ホグロフス ファングジャケット
下 : アークテリクス ガンマSKパンツ
足 : スマートウール トレッキングミディアムクルー
靴 : スカルパ モンブラン
手 : BD ウィンドウェイト or クラフト サーマルグローブ
頭 : MHW バタービーニー or ホグロフス ファナティックプリントキャップ

そしていつしか時刻が12時に。

いつもならば遅くとも11時半までには山頂へ到達しているのだがこの日は新雪に足を取られ進みが遅く、今までで一番遅い時間になってしまった。
ここに来るまで既に6時間、暗くなる前の安全な下山を考えると12時が境目。
山頂直下までは来てないがそれに近いところまで来たもののまだそこから先はあるし登りきることを考えるとそれなりに時間が掛かる。
そしてその山頂はこれだけ近づいてもまだガスの中で見えない。
例え山頂に上がっても景色はない。

山頂行きは断念、敗退。

それを決めた場所で雪の壁の下に回り込みとりあえず飯でも食うかと思ったが、上から舞い込む雪がすごくてザックを広げてる場合でない。
とりあえず携行食を食べ、山専ボトルに入れてきたホットアップルティで一息ついて下山することにした。
余談だが山専ボトルに入れてきたそのアップルティが過去一番というくらいに冷めていてちょっと驚いた。
劣化してきたのかと思うほど。


そしてその戻り途中、一瞬だけ能郷白山が姿を見せた。

ああ立派だ。
やっぱり白山だ。


雰囲気あるな。

ところでぼんさんがザックに括り付けているのはソリである。
犬の絵が描かれた犬ゾリ(笑)


ここを下りるのが名残惜しいというポイント。
雪の壁が出来ているこの場所好き。


霧氷の白さ際立つ。


(左)稜線上は-5度を指していた。
(中)風が弱い場所でバーナーで湯を沸かして温かいものを食べましょう。
(右)さてソリの出番♪


犬ゾリで能郷白山(正確にはその山でないけど)を滑り降りる男。
けど、雪がやわらか過ぎて期待したほど滑らなかったというのが正直なところ。

そして16時45分クルマデポポイント着、所用時間は往復10時間45分。
スケジュール的には良い具合で戻ってこれた。
しかし6年目にして初となる敗退、これだけ時間を使っても辿りつけないというのはやっぱり雪山はコンディション次第で大きな差が出るな。
登頂出来きないのは残念だが、それもまた山行き。
それでも行った気分と使った体力には満足感はある山行き。
雪の能郷白山はやっぱり私にとってはへヴィ級。
ちなみにこの日の登山者は我々以外誰もいない、貸切りである。

帰り道は無料券があった薄墨温泉に寄り1時間ゆっくり浸かって汗を流し、帰宅は21時前。
使った時間は約15時間、まいどのことだが疲れる。
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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ぼん)
2017-02-10 10:34:43
疲れました。特に登山口以降の帰り道

山頂行ってたらさらに2時間以上(3時間か?)歩くからとてもじゃないがあの悪天候では無理です
返信する
Unknown (ロラおとこ)
2017-02-10 10:47:51
思いつきで山専ボトルをマフラーで巻いてみました。
4時間後に開封すると、マフラーに相当量の熱が
移っていたので、”山専”といえども放熱凄いかもですね。
返信する
ぼんさん (PEANA2)
2017-02-10 22:59:09
おつかれさんでした!
ホント登山口から駐車場までのあの道は口数減るね(笑)

今日からの雪で暫く閉ざされるね。
どれくらいになってるのか気がかり。
返信する
ローラーアニキ (PEANA2)
2017-02-10 23:01:19
アニキ、ナイス実験!
例のコーティングの剥がれが進んできているので保温性が落ちて来たのかと思ってます。
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