感染症疫学の風

感染症疫学について、薬剤師と一緒に語りませんか?

データが知恵になる?思考の階層モデル、DIKW

2012年05月31日 | 疫学
統計学の基本を勉強し直していたら、「DIKWモデル」というものに、出会いました。


Data(データ)
Information(情報)
Knowledge(知識)
Wisdom(知恵)
それぞれの頭文字をとったもので、ナレッジマネジメントとか情報工学などで使用される思考の階層モデルで、Ackoffさんが1989年に発表したものだそうです。

それぞれ価値のレベルが異なり、次の段階に進むときに、理解が求められます。
データから情報に進むためには、データ間の関係を理解する。
情報から知識に進むためには、パターンを理解する。
知識から知恵に進むためには、法則を理解する。

感染症疫学にあてはめてみると、こんな感じでしょうか?(合っているのかどうか、全くわかりませんが)

データ(Data)は、整理されていない情報、サーベイランスのために集めたそのままの数字。

少し処理されてラインリストにまとめられ、意味のある数字になったものが情報(Information)。

そこから、解析を行い、記述疫学にまとめた状態が知識(Knowledge)。

さらに、知識から対策を引き出すのが知恵(Wisdom)。

そもそも、データを集めるのは、何か目的があってのことです。
山のような数字を「ほれっ!」と投げつけても誰もわかってはくれませんので、知恵の段階にまで「昇華」させ(おっと、大げさでした)、初めて労力も報われる、のですね。

なんだか、わらしべ長者みたい

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