米国では、医療施設での相次ぐB型肝炎、C型肝炎の集団発生を受けて、2007年に発行された隔離予防策では、標準予防策に「安全な注射手技」の項目を新たに加えました。
そして、さらに、安全な注射手技の推進のため、One and Only Campaignを展開しています。これは、「1本の注射器-1本の針-1本の注射薬-1人の患者」ということで、針やシリンジを再利用しない、注射薬を共有しない、という呼びかけです。
このキャンペーンの経緯などについては、「感染制御」2010年第6巻に、横浜市立大学の満田先生が詳しく書いておられます。
CDCガイドラインで安全な注射手技のための勧告はこうです。
1.無菌テクニックを使おう!
・滅菌された注射器具を汚染させない
・1本のシリンジで複数の患者に薬物を投与しない(針を替えても、だめ!)
2.シリンジ、針、カニューレは単回使用
3.できる限り単回使用バイアルを使う
・単回使用アンプルやバイアルの残液を他の人に使ったり、残液をひとまとめにしたりしない
4.複数回使用バイアルを使うときは、できるだけ一人の患者用とする
・複数回使用バイアルを使用するときは、穿刺する針やシリンジは常に滅菌された新しいものを使用する
・病棟などで開封した複数回使用バイアルは保存しない。
・製造元の指示に従って保管する(保管場所、期限など)
・清潔が気になったら、捨てる
5.輸液や輸液セットは一人の患者専用とし、使用後は廃棄する
・輸液バックを複数患者の共用としない
・一度患者の輸液バッグや点滴ルートに接続した針やカニューレは汚染されていると考える
これがちゃんと実践されているかどうか。最近の現状が知りたい。
そんな疑問に答えてくれる論文がありました。次のブログに続きます。
そして、さらに、安全な注射手技の推進のため、One and Only Campaignを展開しています。これは、「1本の注射器-1本の針-1本の注射薬-1人の患者」ということで、針やシリンジを再利用しない、注射薬を共有しない、という呼びかけです。
このキャンペーンの経緯などについては、「感染制御」2010年第6巻に、横浜市立大学の満田先生が詳しく書いておられます。
CDCガイドラインで安全な注射手技のための勧告はこうです。
1.無菌テクニックを使おう!
・滅菌された注射器具を汚染させない
・1本のシリンジで複数の患者に薬物を投与しない(針を替えても、だめ!)
2.シリンジ、針、カニューレは単回使用
3.できる限り単回使用バイアルを使う
・単回使用アンプルやバイアルの残液を他の人に使ったり、残液をひとまとめにしたりしない
4.複数回使用バイアルを使うときは、できるだけ一人の患者用とする
・複数回使用バイアルを使用するときは、穿刺する針やシリンジは常に滅菌された新しいものを使用する
・病棟などで開封した複数回使用バイアルは保存しない。
・製造元の指示に従って保管する(保管場所、期限など)
・清潔が気になったら、捨てる
5.輸液や輸液セットは一人の患者専用とし、使用後は廃棄する
・輸液バックを複数患者の共用としない
・一度患者の輸液バッグや点滴ルートに接続した針やカニューレは汚染されていると考える
これがちゃんと実践されているかどうか。最近の現状が知りたい。
そんな疑問に答えてくれる論文がありました。次のブログに続きます。
ネットで色々調べているうちにこちらにたどり着きました。
もしよろしければ教えていただきたいことがあります。
混注、無菌調整のすすんでいるという米国では、高カロリー輸液以外での末梢静脈輸液でもクリーンベンチなどの無菌にて混注も行っているのでしょうか?
そもそも日本のように、外来や病棟で混注しないのでしょうか?
中々調べていてもわからず投稿させていただきました。よろしくお願いいたします。
。またよろしくお願いいたします。
安全な注射手技では患者に使用するものは針もシリンジもその都度廃棄していますが。
「調剤としての環境が整った中」であれば、連続したネブライザー調製には、汚染がない限り1本でつづけることが可能だと思います。その場合も、中断したら取り替えます。日をまたがっての使用はありえません。
あくまでも調剤室での「調剤」として行われる場合に限ります。