感染症疫学の風

感染症疫学について、薬剤師と一緒に語りませんか?

院内感染の定義は、どうやって決まる?

2010年12月21日 | 疫学
産経新聞に流れていました。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101221-00000582-san-soci

今日開催された厚生労働省の院内感染対策中央会議で提言としてまとめられたようです。

・多剤耐性の院内感染の定義は、1例目の感染者が見つかってから4週間以内に同一病棟で同じ種類の菌が3例検出された場合

そして、
・感染者が10人を超えた場合や、感染との因果関係が否定できない死亡者が出た場合は、保健所への報告
・300床以上の大規模な医療機関は、可能な限り1週間に1回以上の頻度で院内の巡回

だそうです。
検査をしなくては、感染は確認できませんので、発症者が3人ということなのか、また、多くの病院ではICTが毎週ラウンドを行なっている現状で、何を求めての「巡回」なのか、
詳細は、議事録が厚生労働省のHPやwamnetで流れるのを待たないとわかりませんが、その発言の根拠を知りたいところです。


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