Absolute ZERO

オールウェイズ低空飛行(墜落寸前)な精神状態で綴る雑多オタク(主に舞台。あとラノベとアニメと漫画とゲーム)な雑記ブログ。

「No.6 #6」

2007-10-07 01:23:24 | 小説
YA!ENTERTAINMENT 『No.6 #6』 あさのあつこ著


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ネズミについて、その行動の目的や過去が明らかになってきました。
エリウリアスという存在については今回初めて存在が明らかにされ、語られたにも関わらずまだよくわかりませんが。
紫苑は……ますます謎を深めましたね。
どうもあの特有の状態になるのは、今のところネズミに何かあったときだけのようです。
すべてを支配する王の風格。なんつーか、ムテKING?(台無し!)
私は、紫苑はNo.6のトップの息子だろうかと思ってたんですが、遺伝的に何か操作されてるのかな。あの豹変は。
そこがエリウリアスと関係するのかと一瞬思いましたが、老の話やネズミの様子からすると、紫苑の豹変とエリウリアスの王たる在りようはまったく別物みたいだし。
沙布の今の状態も気になりますね。
沙布見てると『福音の少年』の女の子思い出すんですが。性格も立場も全然違うのに。
紫苑が追ってて、ネズミもそれに付き合う形で沙布を追ってることになるからでしょうか。
福音の少年のときは、少女の影を2人が追い求める形だったし。
それとも、「来て。でも来ないで。」っていう願いかな。
物語の確信に迫らんとする今後、ますます目が離せません。

それにしても、ネズミの紫苑に対する少しずつの態度の変化に、今回改めて驚愕しました。
紫苑がネズミに対して始めから一貫して惹かれている自覚があるのに対して、ネズミは紫苑を扱いかねてるところが結構見えていたはずですが、ネズミ、今回のセリフを言えるまでに紫苑に対しての自分の感情を捉え、受け入れていたんですね。
自覚はあっても、受け入れるにはまだ苛立ちを覚えてるのかと思ってた。

「相手が崩れそうになったとき、とっさに手を差し伸べ、支えようとする。支えてしまう。水を与えようとする。守ろうとする。それもおれたちの現実だ」

NO.6に真っ向から挑むこの今、関係が確立してきたってことなのかな。
絶対いつか紫苑があの状態で暴走すると思い込んでる(むしろ期待している)私は、それまでにネズミに頑張って引き戻せるだけの絆を作っといてもらいたいところですが。
しかし紫苑怖いからな…。時々ネズミ可哀想になるんだよな。
物語の行く末はあさの先生(と編集者)のみぞ知る?


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