田舎都会からの便り

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宮大工・菊池恭二

2020年02月21日 03時10分18秒 | その他

PHOTO・・・槍鉋(やりがんな)

更新は 私が「元気で自遊人」している写真記録の便りです

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興味のある方はご覧下さい

過去記事2007年くず屋根          

わが家の近くには、くず屋根がたくさんあった。

子どもの頃、毎日のように通った一銭店の「まねきや」さんも大きなくず屋根だった。

このあたりでは、茅葺屋根のことを「くず屋根」と呼ぶ。

   今も現存する「まねきや」さんのくず屋根

         

旧大野地区、昭和の時代は由緒あるくず屋根の家がいっぱいあった。

今も残っている「高田家の曲がり屋」(写真)。

曲がり屋には、馬小屋が併設されていた。建築年は不明

    

昨年飛騨白川郷の茅葺屋根に泊まった。

暖かい時節だったが、とても過ごしやすかった。

暑さを和らげてくれるんですね。

地域の人の話を聞くと、葺き替えが大変だという。

葺き替え作業のできる職人が不足、茅の調達が至難、

葺き替え費用が大きいなど、

維持するための悩みが多いようです。

      

茅は、茎の中が空っぽなものが良質。

こういう茅を用意することが大変だともいう。

世界遺産を守ることはつらそう。

     

数年前、「まねきや」さんの屋根葺き替え修理がされた。

修理できる職人が地域にゼロ。

青森県から泊りがけでプロがやってきた。

昨年、写真の一部修理現場を見たが、クレーンを使っての仕事は、費用が嵩みそう。

   

小さい頃、冬になれば大沼の湿原で刈り取った茅を積んだ馬そりをよく見かけたことを覚えている。

このあたりでは、大量の茅を集めることは困難になった。

わが家の地域で茅の繁っている所がある。

面積は小さが立派な茅が育っている。

ここはホタルの生息地となっていて、田舎の夏を楽しませくれる場所ともなっている。

    

茅葺屋根を保存する環境が厳しい。

葺き替えの材料難、修理のための大金の用意、

職人が超不足などを考えると、消えてしいそうだなあ。

 

 行雲流水  宮大工・菊池恭二

伝統的建築技術研修会で宮大工さんの講話を聞きました

岩手県遠野市の講師・菊池恭二さんは社寺専門工務店の社長さんです

NHK総合TV放映の「プロフェッショナル・仕事の流儀」に出演した著名人です

 

講話の中で珍しい道具の使い方を教えてくれました

道具の名は「槍鉋(やりがんな)」

室町時代に役割を終えたらしいが 宮大工さんの中には使う方もいるのでしょう

突くようにして木材を削り 平面に仕上げる道具らしい

法隆寺の柱などに使用されたという

講師がやるといとも簡単に・・・慣れないと苦戦する道具です

使いこなすには 長い年月の修行が・・・

高度な技能が必要な宮大工さんは 仕事が溢れる人気仕事と私には映ってました

しかし現実は 宮大工さんだけでの生計は厳しいという

このまま宮大工さんが減少したらどうなるんだろう・・・いらぬ心配が頭を過ぎります

日本の手仕事道具の本 鉋だけて3冊販売されました

発行日2007年 一冊1500円 二冊目・三冊目は各2000円

鉋の種類は 「あるわ あるわ あるわ」 名称も覚えられない数です

これを使いこなすには 慣れ以外なさそう


  

 参考 日本の手仕事道具・置戸町「秋岡コレクション」

 

過去記事2007年 手仕事道具          

北海道置戸町には、著名な興業デザイナー・秋岡芳夫さんの

コレクション6,500点が遺品寄贈品としてあるという。

そして、このほど「日本の手仕事道具・鉋(かんな)

その1」が、本となった。

              

紹介されているのは、鉋の一部「決り(しゃくり)鉋」100点余。

初めて目にする道具ばかり。

昔の大工さんの知恵はすごかったんですね。

 

置戸町の森林工芸館では、手仕事道具の紹介本を

次々出版する予定だという。

知恵と文化を伝える努力をする、森林工芸館の

職員に拍手を贈りたい。

そして、継続させる使命を忘れないでほしい。

             森林工芸館

 

今の建築物は、

大工さんの出番は少ないと思いませんか。

建築士は国家試験で決められている。

しかし、苦労の汗が染み込む大工さんの腕には、

何の認証もない。

いずれ、大工さんの腕を求める時代はやってくる。

     

というわけで、大工道具には興味があります。

数年前に東北旅行をした時に古道具市で買った鉋、

わが家の玄関で余生を送っています。

 

ふるさと 

鵜川五郎 作品紹介16 

 山裾の道 1990年作 

 

新函館北斗駅&自然・冬   野鳥・写真家・小山圓太郎作品館 

        懐かしの大野・「黄金の台地に」写真家・星野勲

 

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