インチ記と褌

駄文をつらねた大変私的なドキュメンタリーブログ
※決して役には立ちません。

お江戸創作糞落語 前編

2006-04-09 | コラム

ワタクシの使えない脳はまたしてもくだらないものを思いついたようで。取り合えず世界に向けて発信しておこうと思います。
(※この落語はワタクシの勝手な創作によってでっち上げられたもので登場する時代背景やその他全ての違和感はなんじゃらほいです。あと西郷隆盛の子孫の方がいましたら、お気を悪くしないでください笑い)

 

時は江戸徳川の時代、中仙道にある小さな茶屋でのお話。
茶屋の主人が今日も今日とて商いをしていると道の向こうから何やら侍が二人。
見れば右手だけを懐に入れて歩く目つきの鋭い男と、
グーにした両手を前後にふって歩くかっぷくのいい男。
茶屋の長椅子に腰を下ろした二人を見て茶屋の主人はびっくり。
紛れもなく坂本竜馬と西郷隆盛ではないか。
近づいてみると何やらヒソヒソと話している様子。
恐る恐る注文を聞く主人。

「何にしやしょう?」

「おいどんオニギリ5つとお茶を」と西郷隆盛。

注文の品を持って行く主人だったが、どうにも会話の内容が気になる。
すると主人はお盆を置くやいなや、店の壁に立て掛けてある藁の後にスッと隠れ聞き耳を立てた。


「西郷どん、そろそろ時がきたぜお」と坂本龍馬。

「○※$△■#」とおむすびを夢中でほおばる西郷どん。

「取り合えず両手にもっとるおむすびを置くぜお」とまずは西郷どんの食欲を止める。

流石の西郷どんも龍馬親分の言う事とあって残念そうだが従う。

「あーあー、口の周りにもいっぱい付いちょるぜお」と、ニヤリと笑い米粒を取ってやる龍馬親分に西郷どんも照れ笑い。



しばらくして、パンっと右手で右太ももを軽く鳴らした龍馬親分は

「そろそろ長州と同盟を組む時ぜお!」と言い放った。

それを聞いた西郷どん、今まで何処ぞの鼻を垂れてそうな田舎農民朴訥面だった顔がキリリと締まる。そして少し間を置いて低い声でゆっくりこう言い放った。

「おいどんは同盟は必要なかと考えておりますたい!」

それを聞いて今度は龍馬の顔がキリリと締まる。

「それは何故ぜお?」

「親分の言う事はおいどんも大事と思うたい。がしかし、今のおいどんには勇気がなかですたい。」

それを聞いた親分、西郷どんの背中を平手でパチンと叩き、
「何をでかい図体して言うちょるか」と言うやいなや、
「それたい!」と西郷どん、声を少し裏がえし直後顔を地面に垂れる。

自分に比べ2倍はあろうかという体の西郷どんの返答に不思議がる竜馬。
すると西郷どんが顔を地面に垂れたままこう言い出した。

「おいどんは鬼を見たたい・・・。」

続く