「りりかの星」2024年 ぴんくりんくフィルム、プロダクション 監督:塩田時敏 脚本:沢木毅彦 企画:太田耕耘キ、塩田時敏
18歳になった娘の萌が突然ストリッパーになりたいと言い出し、激しく動揺する父親の泰造。萌は人の命を救いたいと看護専門学校への入学を希望していたはずで、泰造もそのために資金を積み立ててきていたのだ。萌は幼いころから理由も明かされず父親との2人暮らしで、母親のことを知らずに育ってきた。そんな彼女はある時、被災者を慰問する踊り子・小室りりかのあでやかな舞い姿をネットで見て大きな影響を受け、夢が変わったのだった。一方、眠れぬ夜を過ごす泰造はある時、女体の胎内にも似ためくるめく異界へと誘われ、そこであることを体感する。
映画評論家・塩田時敏初監督作品の短編。
カラー無声映画というのが斬新。16mmフィルムとデジタルの使い分けが効果的。
廣木隆一監督が味のある演技をしているが、ビールをチビチビ飲むのはやめて欲しい。とても気になる。
タンバリン長谷川千紗はロック座の人じゃなくて女性客だったのね。一瞬だけど華やぐな。
水戸かなのセーラー服があまりにもだったけれど、上映後トークで監督が「普通は親に断ってストリッパーなるなんて事はなくて勝手になって後から親バレになる。これは父娘関係への願望、夢みたいなところがある」とおっしゃってらして「なるほど確かに」と思った。してみるとあのセーラー服も願望、夢なのかな。
小室りりかの美しさ。
一瞬翳り見えたりするけどボカシ要らずの超絶カメラ&編集。
若い頃ストリップに嵌ってた時期あったけどある時からこれはもう老後の楽しみに取っておこうと断った。今、老人の域に入ってストリップも様変わりしてしまったようだし、失くなった小屋も多いので行くの躊躇してる。きっかけに一度覗いて見ようかな。
大阪十三で見た十三茄津子の照明に浮かぶ美しい肢体は今でも忘れない。
渋谷 シアター・イメージ・フォーラム
2024年6月
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