二日続けてテレビの話題になるが、中国ではアンテナがあれば全国の省の50以上の衛星放送チャンネルが見られる。問題はコンテンツ不足で、同じ番組が違う局で再放送されることが多い。地方局は番組制作から放送までを別会社に丸投げしているパターンが多く、最近どの局も似たり寄ったりの番組になって来ていて実に面白くない。コマーシャルだけは地方色が出ていて各放送局ごとに面白かったが、最近はテレビショッピングがどの局でも放送され、コマーシャルまで似通ってきている。
そんな中テレビショッピング最大手のAcorn International(橡果国際)が5月3日にNYSEに上場した(NYSE:ATV)。同社には多くのVCが群がっていたが、最終的にこれまでの実績からSAIF(Softbank Asia Infrastructure)がUS$ 43milという巨額を投資した。もともとAcornは98年設立の上海ベースのマーケティング企業で、コマーシャル不足に悩む地方局にテレビショッピング番組を提供していた。このAcornを支えていたのが、オークローンマーケティングという日本企業。中国最大級のマーケティングサービス企業に日本企業の関与があったということは、これまで製造業中心だった日中間の企業活動の中で特筆すべきことである。
このニュースで驚いたもう一つのトピックは、いきなりNYSEに上場したという点。これまで中国の民営サービス企業が国外で上場する場合、米NASDAQや香港メインボードへの上場が中心だったが、昨年のNew Oriental Education & Technology(NYSE:EDU)やMindray Medical International(NYSE:TSL)以降、いきなりNYSEへの上場というケースが出てきた。ちなみにこれまでも中国の銀行や大手製造業がNYSEに上場するケースがあったが、大概の場合は国有企業の政策的な上場だった。先日中国ケーブルテレビ関連事業のAsia Media Company Limitedが26日東証マザーズに上場したが、日本の証券取引市場の中国企業誘致はやはりこの事実を考えると明らかに周回遅れである。中国のメガトン級のサービス企業はこれからも出てくるだろうし、現在の中国のサービスの悪さを考えるとまだまだ大きく発展する分野であり、ますます目が離せない。
そんな中テレビショッピング最大手のAcorn International(橡果国際)が5月3日にNYSEに上場した(NYSE:ATV)。同社には多くのVCが群がっていたが、最終的にこれまでの実績からSAIF(Softbank Asia Infrastructure)がUS$ 43milという巨額を投資した。もともとAcornは98年設立の上海ベースのマーケティング企業で、コマーシャル不足に悩む地方局にテレビショッピング番組を提供していた。このAcornを支えていたのが、オークローンマーケティングという日本企業。中国最大級のマーケティングサービス企業に日本企業の関与があったということは、これまで製造業中心だった日中間の企業活動の中で特筆すべきことである。
このニュースで驚いたもう一つのトピックは、いきなりNYSEに上場したという点。これまで中国の民営サービス企業が国外で上場する場合、米NASDAQや香港メインボードへの上場が中心だったが、昨年のNew Oriental Education & Technology(NYSE:EDU)やMindray Medical International(NYSE:TSL)以降、いきなりNYSEへの上場というケースが出てきた。ちなみにこれまでも中国の銀行や大手製造業がNYSEに上場するケースがあったが、大概の場合は国有企業の政策的な上場だった。先日中国ケーブルテレビ関連事業のAsia Media Company Limitedが26日東証マザーズに上場したが、日本の証券取引市場の中国企業誘致はやはりこの事実を考えると明らかに周回遅れである。中国のメガトン級のサービス企業はこれからも出てくるだろうし、現在の中国のサービスの悪さを考えるとまだまだ大きく発展する分野であり、ますます目が離せない。
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