義烏

先々週のことになるが、浙江省義烏(イーウー)という杭州から車で2時間の都市を訪問した。この街は知っている人にはあまりにも有名だが、ニセモノ小商品の街である。文房具、衣服、家具、生活用品、靴、鞄などあらゆる小商品が浙江省で作られているが、義烏は小商品の集積地となっており、世界中のバイヤーがここに集っている。写真のような区画ごとに仕切られたところに卸売商が店を構えている。500mは続く地上4階の巨大な展示場の中にも延々と卸売商が並んでいる。全部真剣に見て廻ろうと思うと1日ではとても時間がない。

玩具もありとあらゆるものがあり、値段交渉をしようとしたが、最低50個からしか売らないという。実際飛ぶ模型ヘリコプターの値段は50個単位で1個28元(約450円)。ただし返品不可で不良品も買い取らなければならないという条件。不良品率がどれくらいかわからないが、仮に4倍の値段で売ったとしてもかなり買い得感がある。こうしたヘリコプターなど作って欲しい商品のサンプルを持ち込むと、5日間でそのレプリカを作ってくれる。その後大量生産を行うが、早ければ1ヶ月以内に世界各国に届けられる。この機動力と商売人魂は脱帽モノである。

義烏の街は非常に国際色豊かである。小商品を世界中に卸す各国のバイヤーが集っているからである。特に目立つのが韓国人と中東や中央アジアの人々。中東といってもイラク、イラン、シリアなど様々。そうした商人を受け入れる宿も充実していて、その日はイスラム料理に舌鼓を打った。ただ酒類はイスラムレストランでは給仕されなかったが。。