The Tsinghua Way !! (中国MBA報告)

中国北京の清華大学で06年9月より奮闘した知られざる中国MBAの体験記。08年7月に卒業しました!

STEP第5日目 Entrepreneurship

2008-02-06 | Stanford-Tsinghua
5日目にもなるとスタンフォード大学での生活も慣れてきて、授業中のあまりにも速い英語のスピードを除けば、何とかついていけるというペースを掴んできた。キャンパスライフに慣れかかったところで出席した授業が、Entrepreneurship and Venture Capital。今回のSTEPで最も期待していたハイライトである。今週この授業は2回行われたが、今回は2回目。1回目の授業ではゲストスピーカーとしてGoogle CEOのEric Schmidtが来たらしい。2日目の今日は財務会計ソフトウェアのLogical Softwareの創業者が後半教壇に立った。前半は数々の企業を成功に導いたPeter Wendell氏がLogical Softwareのケースについて、学生と対話を行っていく。ケースを通じて、投資を行う判断材料としてポジティブな材料とネガティブな材料を整理していたが、俗に教科書に書いていることが本当にそうなのかPeter Wendell氏からその発言をした学生に問い詰める部分があり、非常に論戦が白熱していた。さらにマイルストーンを設けて投資を2回に分けて実施するかという点で挙手による意見聴取があり、学生の意見が真二つに割れた。この時に自分の意見を即座に持って発言できるかどうかはこうして毎日の訓練していないとできない。マネジメントとして判断を下す練習がこうした教室の場で行われている。結局Peter Wendell氏から答えは出ず、すぐに創業者の話へと移った(この辺のシナリオが非常にうまく構成されている)。創業者の話を聞いていくうちに、ケースの中ではわからなかった謎解きがひとつひとつなされていった。これほどまでに素晴らしい授業は生まれて初めてである。やはり英語という共通の基盤の上に、この創業のダイナミズムに参加しようとしている各国の超一流の学生と講師、そして起業家がいないと作りえない授業である。自分にとってそれがわかっただけでもここに来た価値は十二分にあったといえる。

そして5日目の午後は工業デザインコンサルのIDEOを訪問。もっと顧客に魅力的な製品のデザインを作り出す現場を垣間見ることができた。IDEOは上海にもオフィスができたところで、これまでは主に欧米・日本企業の製品で中国向けの製品のデザインコンサルが中心だったが、今後はLenovoなどを中心に中国や他のアジア企業がクライアントになることが予想される。IDEOはシリコンバレーのエコシステムを担うに不可欠な企業で、そういう意味で大変興味深かった。

夜はスタンフォードスタジアムで女子バスケットボールの試合観戦。スタンフォード対USC。途中チアリーダーが出てくるなど最もアメリカらしい経験ができた。当然夕食は試合を観戦しながらハンバーガー。体の疲労はピークに来ているが、キャンパスライフに精神的余裕が出てきたこともあり非常に楽しいひと時だった。


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