楼継偉
2007-08-23 | 投資
以前このブログでブラックストーン株のことに触れたが、中国政府の運営する投資会社「中国投資有限公司」が9月に設立にされることになるという記事が中国の有力な経済雑誌『財経』に掲載された。その設立を前に財政部は6000億元にのぼる特別国債(利率4.3%)の発行を承認したということで、これが同投資会社設立の資金に使われるという(もちろん運用するのは1兆ドルを超える豊富な外貨準備)。
この官製投資会社は今後世界中の様々なヘッジファンド等に投入されることになると思われ、ヘッジファンドの資金の出し手が国家という日本の常識で考えると少し理解できない状況が生まれるが、これも世界の潮流。湾岸諸国やシンガポール、北欧諸国では早くからこうしたことをやっていたことを考えると、日本政府は一体何をやっているのか、米国債ばかり買い続けていて何になるのかと憤りさえ感じる。サブプライムローンという一時的な問題はあるものの、中国政府はこの投資会社をてこに1兆ドルを超えた外貨準備を積極的に運用し始めるだろう。
その投資会社設立準備で中心的な人物が写真の楼継偉。現在は国務院副秘書長だが、同氏は1950年生まれで海軍、首都鋼鉄などに従事した後、苦労の末32才の時に清華大学計算機学科を卒業、その後社会科学院を皮切りに政府の中を歩いてきて国務院副秘書長まで上り詰めた。中国投資有限公司の投資分野、方針などはまだわからない点が多いが、中国の外貨準備の運用と今後の中国政府「ファンド」の行方はこのキーマンにかかっている。
この官製投資会社は今後世界中の様々なヘッジファンド等に投入されることになると思われ、ヘッジファンドの資金の出し手が国家という日本の常識で考えると少し理解できない状況が生まれるが、これも世界の潮流。湾岸諸国やシンガポール、北欧諸国では早くからこうしたことをやっていたことを考えると、日本政府は一体何をやっているのか、米国債ばかり買い続けていて何になるのかと憤りさえ感じる。サブプライムローンという一時的な問題はあるものの、中国政府はこの投資会社をてこに1兆ドルを超えた外貨準備を積極的に運用し始めるだろう。
その投資会社設立準備で中心的な人物が写真の楼継偉。現在は国務院副秘書長だが、同氏は1950年生まれで海軍、首都鋼鉄などに従事した後、苦労の末32才の時に清華大学計算機学科を卒業、その後社会科学院を皮切りに政府の中を歩いてきて国務院副秘書長まで上り詰めた。中国投資有限公司の投資分野、方針などはまだわからない点が多いが、中国の外貨準備の運用と今後の中国政府「ファンド」の行方はこのキーマンにかかっている。