中国政府が30億米ドルを投資すると発表した米PEマネジメント会社のブラックストーンの株価がさえない。第2回米中戦略対話の手土産にするために中国政府が外貨準備金をブラックストーンに投資すると発表したのが5月。6月にブラックストーンは上場して最高値35ドルをつけるが、その後25ドルまで下落している(2ヶ月で約25%の下落幅)。やはり米国のサブプライムローン問題が引き金となり、投資家のリスク許容度が下がっていることの影響だろうか。中国政府は外貨準備金の運用の収益性向上を考えていたのだろうが、手痛い授業料を払うことになったようだ。
実はブラックストーングループの中国地区主席(兼高級董事総経理)である梁錦松氏が今月清華大学経済管理学院で講演をしている。梁氏は28年に渡り金融業に従事した後、01~03年には香港地区政府財政司司長(財政や経済政策を取り仕切る政府高官)を歴任している。中国政府寄りの梁氏をブラックストーン中国地区主席にさせることで、中国政府は外貨準備金の運用の多様化を模索し始めているのだろうか。
なお最近PEファンドが相次いで上場しているが、ファンドが上場することで矛盾も同時に発生している。ブラックストーン上場の目的として「ウォールストリート日記」に興味深い指摘があった。
※チャートはReuters.comより引用
実はブラックストーングループの中国地区主席(兼高級董事総経理)である梁錦松氏が今月清華大学経済管理学院で講演をしている。梁氏は28年に渡り金融業に従事した後、01~03年には香港地区政府財政司司長(財政や経済政策を取り仕切る政府高官)を歴任している。中国政府寄りの梁氏をブラックストーン中国地区主席にさせることで、中国政府は外貨準備金の運用の多様化を模索し始めているのだろうか。
なお最近PEファンドが相次いで上場しているが、ファンドが上場することで矛盾も同時に発生している。ブラックストーン上場の目的として「ウォールストリート日記」に興味深い指摘があった。
※チャートはReuters.comより引用