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東アジア選手権を終えてA代表招集選手は? 7/30

2013-07-30 15:15:49 | サッカー
東アジア選手権は「A代表のサブのサブを選出」することが目的。東アジア選手権に出場した選手たちのパフォーマンスから、東アジア選手権に限定して独断と偏見をもってその評価をしてみた。ただし、その評価はザックの求めるサッカースタイルに合っているかどうかという基準で試みた (柿谷のみその基準を超えての評価) 。

同時に、上記を踏まえて今後A代表に招集される新戦力候補を占ってみた。

◇ 東アジア選手権全体を通じての評価

① レギュラー候補・・・柿谷

② サブ・・・西川・高橋・豊田・森重

③ サブのサブ・・・青山・山口・徳永・大迫・工藤

④ サブのサブ次点・・・齋藤・山田


◇ A代表招集切符

東アジア選手権の選手評価がそのままA代表のレギュラーとしてあるいはサブとして合格したわけでは決してない、あくまでも『候補』に過ぎない。東アジア選手権の目的はA代表の「サブのサブ」の選出。今後この中から何人かがA代表に招集され篩い(ふるい)にかけられる。

誰がA代表に招集されるかは、東アジア選手権での活躍ではなく現A代表のお家事情による。コンフェデ参加によって現A代表の問題点が浮き彫りにされた。まずその補強というポイント。さらに通用した部分の更なる強化というポイント。そして、それらを盤石にするための選手層に厚みを加えるというポイント。その3点からの招集となる。

① 守備力の強化 ② 攻撃力の強化 ③ 選手層を厚くする の3点で考えてみた。


① 守備力の強化・・・森重・徳永・山口(青山)

森重

手薄なディフェンダー陣にはチャンスがある。招集切符候補一番手。吉田をはじめとするA代表メンバーとのコンビネーションが次のテスト。

徳永

サイドバックは長友・内田・両酒井がいるが、この4人はいずれも攻撃を得意とする。これまで、守り切らなければならない局面でのこのポジションでの守備としての駒不足を何度か見てきた。その意味合いで、高さでも貢献できるユーティリティープレイヤー「徳永」をベンチに置いておくことは重要だ。運動量が要求されるポジションの特性、ケガその他アクシデントに備えるなども考え合わせると層を厚くする意味合いもある。

山口(青山)

細貝が調子を落としているポジション。守備的ボランチ、ここにも守備の強化の必要性を感じる。Wボランチ両ボランチとも90分通しての落ちない運動量が要求されるが、特に守備的ボランチはディフェンスに問題を抱える現A代表にとって極めて重要である。動き回れること、最終ラインまで入り込ませない高い位置での積極的ディフェンス。シュートにつながる決定的なパッサーへの足元への体を張っての素早いアタック。東アジア選手権韓国戦の評価で「山口」を高く評価したが、「山口」の評価の40パーセントは実は「青山」の貢献にある。柿谷にラストパスを出した「青山」の視野の広さも捨てがたい。総合的に見てあるいはザックの求めるサッカースタイルから見て「青山」の貢献度も大きい。ここは「青山」が選ばれても不思議ではないが現A代表のディフェンス事情からひとりを選ぶとすれば「山口」。

残念ながら最大の補強ポイント守備陣に、攻撃陣ほど候補者が見つからなかった。

② 攻撃力の強化・・・豊田・柿谷

豊田

サイド、トップ下はタレント揃いで激戦だが、ワントップには食い込める余地、強化の余地がある。ザックの求めるサッカーを忠実に具現している前田と同様のパフォーマンスができることを東アジア選手権で見せた。

柿谷

前田、豊田とは違ったタイプのプレイができる。攻撃のオプションを増やすうえで「攻撃力」の強化に貢献できる。コンフェデのブラジル戦、東アジア選手権の韓国戦のように、ハイプレスをかけられたとき守りきることで精いっぱいの日本のディフェンス事情。韓国の決定力のなさに助けられたが強豪国相手であれば確実に失点しただろう。かと言って、日本のディフェンスに押し返せるだけの力は未だない。だとすると、カウンターから少ないチャンスで得点するという攻撃のオプションを持っておく必要がある。ハイプレスをかけてくる相手に対する先発起用として、決定力を見せた「柿谷」さらに「大迫」といったオプションは必要であると考える。前線からのプレスというザックの戦い方にはフィットしないが、知恵者のザックは「柿谷」の活路をうまく開くのではないだろうか。

「豊田」・「柿谷」ともA代表の招集切符を手にしたに過ぎない。あくまでも『候補』。今後A代表の選手たちとのレギュラー争いが待っている。前田を蹴落とさなければレギュラーの座はない。また、うしろからは大迫・杉本(セレッソ)・李も追いかけてくる。大久保・佐藤などのベテラン勢、永井・指宿などの海外勢もいる。

③ 選手層・・・工藤・青山(山口)・大迫

工藤

岡崎と同じようなプレイができるということで、岡崎が出場できない場合に備えて選手層を厚くする狙い。

青山(山口)

ボランチの選手層を厚くする。山口が先に招集切符を手に入れると読んだが、「青山」が先になっても不思議ではない。柿谷先発カウンターオプション攻撃をザックが選択した時、視野の広いロングパスの得意な「青山」は生きる。

大迫

東アジア選手権もう1試合「大迫」のプレイを見たかったと思わせただけに、今後A代表招集の可能性を残した。攻撃力の強化、攻撃のオプションを増やす両面から柿谷・豊田と同等のチャンスを与えてほしい。


「齋藤」・「山田」もそれぞれ素晴らしいアピールをしてくれたが、いかんせんこのポジションは競争が激しい。A代表メンバーに加えて、宮市・大津・永井・松井の海外組。大久保・小林(フロンターレ)・南野・原口などJリーグ勢もいる。狭き門だ。


◇ A代表招集切符まとめ

A代表招集切符一番手

「森重」「徳永」「山口 (青山)」「豊田」「柿谷」

A代表招集切符二番手

「青山 (山口)」「大迫」「工藤」

次回A代表に呼ばれる選手は、現A代表の招集可能性如何にもよる。例えば、岡崎が招集できない場合は二番手の「工藤」が招集されることもある。