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『代表切符に物足りなさすぎる10代の気概』金子達仁氏を受けて 7/21

2013-07-21 13:46:15 | サッカー
[東アジア選手権] 若手のいない「若手中心の選抜」 7/17 を書かせていただいたが、翌日尊敬する金子達仁氏の上記のタイトルのコメントを拝見した。日本サッカーの危機感を共有できる観があり下記に全文を掲載させていただく。素晴らしい絵画を一部はぎとって展示するのと同じくらい失礼なことと思うので、抜粋ではなく全文を掲載させていただくことにした。もし金子氏がこの転載をよしとされない時はコメントしていただければ即刻削除させていただく。

東アジア選手権初戦の話題として「スタメン予想」や「試合展開予想」をするのが当を得ているように思うが、今大会の狙いは「A代表のサブのサブ」を選出する大会にあるので、スタメン予測その他はあまり意味がないことなので書いてはいない。


代表切符に物足りなさすぎる10代の気概


W杯フランス大会アジア最終予選、アウェーのウズベキスタン戦だった。中田英寿はスタメンから外れた。

 彼は猛烈に憤慨していた。今後代表に招集されてもボイコットするのではないか、と心配になるほどの憤慨ぶりだった。

 あの時、彼は20歳だった――。

 東アジア杯に出場するメンバーが発表された。もっとも注目を集めたのはセレッソの柿谷曜一朗だっただろうか。才能に疑いの余地はない。人間的にも大きく成長した。日本代表に新風を吹き込む可能性は十分にある。

 ただ、彼はもう23歳である。

 かつては日本サッカー界にも、中田英寿や小野伸二など、10代で代表に抜擢(ばってき)される選手がいた。もちろん、ちょっとしたニュースではあったものの、そのことに驚愕(きょうがく)する人は少なかったように思える。

 いまは、どうだろうか。ファンは、メディアは、代表チームに10代の選手がいない現実を当たり前のものとして捉えるようになっていないだろうか。

 そして何より、Jリーグでプレーする10代の選手は、本気で、死に物狂いで代表チームを目指しているだろうか。

 代表チームに招聘(しょうへい)されないことを、憤慨できる自分でいるだろうか。

 呼ばないから育たないのか、育っていないから呼ばないのか。理由はどうであれ、現在の日本の“若手”たちは、いささか異様なほどの物分かりの良さで順番待ちの長~い列に並んでいる。野球などに比べればはるかに年功序列の弊害から解き放たれているはずだったのに、行儀よく先輩たちの活躍ぶりを眺めている。

 中田英寿が10代だった頃に比べ、日本サッカーの質量が飛躍的に向上しているのは間違いない。中田たちの世代はU―17、U―20で世界大会を経験していたのに対し、大人たちはまるで世界を知らなかった、ゆえに若い世代が台頭しやすかった、という面もある。

 思えば、本田圭佑は自分よりはるかに経験も実績もある選手を押し退(の)け、FKを蹴ろうとした男だった。日本社会では褒められたことではないかもしれないが、代表チームが戦うのは、それが常識となっている国々なのである。

 今回、東アジア杯に招集された選手たちには、暫定とはいえ一度手にした立場を絶対に手放さないぞという気概を期待したい。そして、それ以上に、いまJに出場していて、それでいながら代表入りをほとんど意識しないでプレーしている10代の選手の発奮を待ちたい。たとえばエスパルスの石毛、たとえばセレッソの南野である。(金子達仁=スポーツライター)
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金子達仁氏オフィシャルウェブサイトより
[ 2013年7月18日 ]



報道から伝わってくる限り、選抜されたJリーガーたちのモチベーションの高さが感じられ久しぶりにさわやかな気持ちにさせられた。金子氏も仰る「気概」これは重要な「キーワード」のように思える。この「気概」「プライド」が試合の中で見えれば、この選抜メンバーの中からA代表のサブのサブではなく一気に中心選手キープレイヤーに躍り出る選手も出現するだろう。それも一人ではなく複数。

確かにヒデや本田には「気概」があった。今日は参議院の選挙だが、若者の顔が見えてこない。若者の方がこの世にいる時間が長く、政治の影響をもろに受ける立場にありながら顔が見えてこない。10代から若者が政治に関心を持ち大きな声を上げてほしい。

今の若者は力がなくひ弱なのか?私はそうは思わない。若者は素晴らしい感覚と能力を秘めている。結構個別に話し合ってみると凄いやつがいる。うまく表現できていないだけのような気がする。表現の場も与えられていないような気がする。本田がフリーキックを「蹴らせてください」としゃしゃり出たように、ヒデが三浦知良を「カズ」と呼び捨てにしたように、チャンスや場を待つのでなく自らしゃしゃり出るくらいの「気概」を表に出してほしい。

それと金子氏のコメントを読んでいて感じたことは「注目度」だった。マスコミの注目が海外選手に偏り過ぎている。それよりも10代の選手たちにスポットライトを当ててほしい。アンダー18以下の国際大会をテレビで放映するくらいになってほしい。日本代表の試合の放映権と抱き合わせでアンダー18以下の国際大会の放映契約を結ぶ。日本代表の海外遠征に帯同させて海外の地元チームとの前座試合を企画したり、代表の練習相手をさせるなど、10代の強化にフォーカスすれば方法はいくらでも考え付くと思うのだが。

今後も、このことについては機会あるごとに叫んでいきたい。