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【ウルグアイ戦】二次試験/課題『現A代表とのコラボ』『世界標準』 8/9

2013-08-10 14:49:15 | サッカー
ウルグアイ戦の招集メンバーが発表された。ほぼ  【ウルグアイ戦】二次試験! 前半柿谷/後半豊田・大迫 工藤・山口・森重の投入を 8/6 で望んだ通りの内容となった。大迫の追試が実現されなかったのは残念だが東アジア選手権を終えてA代表招集選手は? 7/30 で高く評価した「青山」が選ばれたことは実に喜ばしい。

その中で「青山」については次のように

山口(青山)

細貝が調子を落としているポジション。守備的ボランチ、ここにも守備の強化の必要性を感じる。Wボランチ両ボランチとも90分通しての落ちない運動量が要求されるが、特に守備的ボランチはディフェンスに問題を抱える現A代表にとって極めて重要である。動き回れること、最終ラインまで入り込ませない高い位置での積極的ディフェンス。シュートにつながる決定的なパッサーへの足元への体を張っての素早いアタック。東アジア選手権韓国戦の評価で「山口」を高く評価したが、「山口」の評価の40パーセントは実は「青山」の貢献にある。柿谷にラストパスを出した「青山」の視野の広さも捨てがたい。総合的に見てあるいはザックの求めるサッカースタイルから見て「青山」の貢献度も大きい。ここは「青山」が選ばれても不思議ではないが現A代表のディフェンス事情からひとりを選ぶとすれば「山口」。


と評価した。「山口」・「青山」どちらが選ばれてもおかしくないと見ていたが、両者一度にというのには驚かされた。ザックがこの「ボランチ」というポジションをいかに重視しているかが伺える。


ウルグアイ戦の狙いは、「現A代表とのコンビネーションの確立」と東アジア選手権一次試験合格者が世界に通用するかを見る「二次試験」。


◇現A代表とのコラボ

招集された東アジア選手権一次試験合格者全員がそのままウルグアイ戦に出場できるとは限らない。招集の大切な狙いのひとつは「現A代表とのコラボレーション」にある。その目的は試合に出さなくても事前合宿において試すことができる。

このタイミングで招集し、現A代表との連携や約束事をしっかり伝え実際に体感させておけば、呑み込みの早い頭の良い選手たちは、その約束事や必要とされるプレイをJリーグに持ち帰りそれを念頭に日頃の練習や試合に励むだろう。そして、今後いつ呼ばれてもフィットできるような準備を心掛けるだろう。

「柿谷」招集は、ザックのこれまでのある一辺倒の攻撃パターンに新たに「オプション」と「バリエーション」を加えるというザックのメッセージ。

ザックの攻撃サッカーは柿谷の進化によって完成される「パスサッカーだけで勝てる時代は終わった」8/2 

で次のように書いた。

パスを中心とした「ポゼッションサッカー」という遅攻と「堅守速攻」という速攻の融合がこれからのサッカースタイル。東アジア選手権での「柿谷」のパフォーマンスは、ザックの攻撃サッカー完成のためのワンピースを暗示してくれた。

中略

パスを中心としたポゼッションサッカーに、柿谷・香川をワントップに起用しての速攻によってザックの攻撃サッカーは完成される。特に柿谷は、パスサッカーも器用にこなせる才能も持っている。試合の流れ、対戦相手によって、さらにポジションチェンジも含めて巧みにパスサッカーを中心とした遅攻と手数をかけない速攻とをコラボすることができる。

もしこの攻撃スタイルが完成すれば、「攻撃」に関してザックサッカーは世界を驚かせることができるだろう。


ザックはウルグアイ戦の招集メンバー発表の席で、「変幻自在」「相手が予測できない攻撃」という言葉を発したようなことを漏れ聞いた。まさに、「柿谷」A代表招集の狙いが伺える言葉だ。ただし、それを可能とするワンピースが「柿谷」しかいないという意味では決してない。「豊田」もプレイスタイルは違うがそれを可能にするピースであり、「大迫」もまたプレイスタイルが違うがそれを可能にする。「齋藤」もいる。忘れてはならない香川もいる。(香川は今後決定力を大幅に増す。)。本田は言うまでもない。

また、「ポジションチェンジ」もザックのメッセージから読み解くことができる重要なファクター。対戦相手によるポジションチェンジつまり先発起用のオプション。試合の流れの中のチェンジ。試合中にめまぐるしくポジションチェンジをしての攻撃は、相手のフィジカルスタミナを大きく奪うことができると同時に、心理的疲労を加速させる効果も得られる。フィジカルとメンタル両面の疲労が重なるところから致命的ミスは生まれる。WC本番の過酷な気候はさらにそれを加速させる。

「変幻自在」「相手が予測できない攻撃」、以前私は「ニンジャ攻撃」というダサいネーミングをしたが、これがずっと求め続けてきた日本サッカーの形、少なくとも攻撃に関して「ジャパンスタイル」の一端がおぼろげに見えてくるはずだ。

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