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若きサムライの初陣「勝利」で飾るのが監督としての責任 7/23

2013-07-23 21:37:17 | サッカー
東アジア選手権は、「A代表のサブのサブを選出する」戦い。

「A代表のサブのサブを選出する」ことが目的の闘いであっても、その目的を優先順位の一番に置きながらも終わってみたら勝っていたというのが監督の手腕というものだ。グランパス戦で見せたベンゲル監督の采配と比べるとあまりにもその差を感じてしまう。

WC本番でも従来のレギュラーという「戦力」が整わないことも当然予測される。本田・香川・岡崎・遠藤などが同時に出場できない事態もないではない。そんなときにどのように勝利をむしり取るか、あるいは負けないサッカーを展開できるのか、それは監督の責任であり能力の問題だ。

ジーコを引き合いに出して、酷似していると警鐘を鳴らしておられる方も多い。ジーコ代表の頃、日本は後半終了が近づいてくると極端に運動量が落ちて、必ず日本から得点を奪えるというイメージが定着していた。相手チームは日本に対して最後まで攻勢を緩めない闘い方をしてきた。あるいは、最後で攻勢をかける戦術を用意していた。

一方ドイツ代表は、負けていても「ゲルマン魂」で最後の最後まであきらめない攻撃を仕掛け、実際ロスタイムなどでひっくり返してみせていた。イタリア代表はグループリーグではアップアップの戦いをしていても決勝が近づくにつれて調子を上げていく。など、闘ううえで定着した「イメージ」というものを持っていた。

オシムがそのマイナスイメージを払しょくすることに努力し、岡田が蓋をし、長友があの無尽蔵のスタミナと気概で払しょくして見せてきたというのに、ザックの最近の戦い方はあまりにも後味がよろしくない。悪いイメージが復活してしまった。

若い新戦力にとっての初陣、「勝利」というものはどれほど彼らに勇気と自信を植え付けることができただろうか。監督たるもの、そのチャンスが目の前にぶら下がっているのを目にして、方針をかなぐり捨てて確実に実のあるものにする責任と愛情を持ってほしかった。

日韓ワールドカップで韓国監督のヒディングは、イタリア戦で最後、フォワードを次々投入して「ワンバック」にして攻勢をかけた。時には、定石破りの戦いをしなければならない試合がある。それが中国戦であったような気がする。