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「守備についてだが、修正することはできなかった。」ザック発言 8/14

2013-08-14 11:23:22 | サッカー

ウルグアイ戦直前インタビューでザックは「守備について、修正することができなかった。」と語った。ワールドカップで守備に不安のあるチームがベスト4まで行ったことがかつてあったのだろうか?私の記憶にはないのだが。

「柿谷・豊田・工藤・山口・青山・森重」若手新戦力の台頭と起用は、高揚感と新鮮味を醸し出してくれる。これを演出効果というが、演出効果というものは勝負の行方を左右する力を発揮することもある。岡田監督について高い評価を下し常に肯定的な見方をしているが、この演出効果で失敗したのが岡田監督だった。それは、WCフランス大会の「カズ外し」だ。

戦力を機械的に分析した結果「カズ外し」の結論が出たのであろう。これは、数学的にはあるいは論理的には正解だったかもしれない。一つのチームに二人のリーダー(親分)がいるとチームがまとまらない。戦術的にもカズスタイルではなく「ヒデー城」のチームに一本化を図ったのだろう。しかし、これは世の中に流れるムードを一気に鎮静化させてしまった。そればかりか、チーム内にも重苦しいムードが漂った。チームを一つにする狙いが裏目に出て「一丸」というムードに水を差してしまった。

テレビで岡田の「外れるのはカズ、三浦知良と北沢」を聞いた途端「まずい!」と叫んだのを覚えている。野球に詳しい方ならご存知だと思うが、WBCにおける選手構成に置いてベテラン・ムードメーカーをうまく配置して、数字には決して表れないが大きな貢献、効果を演出している。

欠点に目をつぶって長所を伸ばす。子育てにおいてもスポーツにおいても経営においても重要なことで、決してザックの戦略は間違ってはいない。守備にはタレントがおらずポテンシャルに欠けているが、攻撃にはタレントと潜在的能力がある。と就任早々日本の長所を見つけ出し、その可能性を最大限引き出すための攻撃的戦略を打ち出し、それを少しずつ少しずつ育て開花させていった。もし、柿谷がハマれば「変幻自在」日本スタイル攻撃サッカーが世界に衝撃を与えることになるだろう。それは認めている。

しかし、それとワールドカップで結果を残すこととは話が違う。長所にフォーカスしてそれを最大限強化することには大いに賛成だが、許される範囲と時間で「守備の修正」にも力を注いでほしい。穴だらけの守備ではベスト4ベスト8には食い込めない。

「守備について、修正することができなかった。」という発言は裏を返せば、ザックに守備修正の意志があるということも伺える。

東アジア選手権を通じて若手新戦力の台頭、フォワード陣には「大迫」「齋藤」「山田」などウルグアイ戦という「二次試験」に呼ばれてもおかしくないほどタレントがいるが、ディフェンス陣となるとようやく「森重」ひとりが呼ばれたにすぎない。

若手の中にいないのであれば、もう1年しかないわけだから、ベテランに食指を伸ばしても良いのではないか、確かに「吉田」と「闘莉王」とを比較したとき、パフォーマンスの落ちている闘莉王の現状と比較すると能力的には「吉田」の方が上だ。しかし、WBCでベテランをうまく噛み合わせたように、数学的に分析して力が劣るかもしれないが、ムード作り、テンションを高めるリーダーシップとか、そういった心理面を考えると、ベテランの貢献度を見過ごすわけにはいかない。

これまでのザックジャパンの失点シーンを見ていて感じるのは、まず守備の約束事「役割分担、連携、クリアー」が徹底されているのかという疑問。まさかそれは練習で確認されているはずなので、それができていることを前提に考えると、「落ち着き」「リーダーシップ」に失点の原因があるのではないかと思われる。守備におけるゴール前での「落ち着き」と「リーダーシップ」というタスクにのみ着眼してみると「闘莉王」・「中澤」といったベテランの方が上ではないか。

またザックは次のように語っている。「私自身が攻撃的サッカーを信じている。現在のチームを見ても、前線の4枚にはアタッカーを配置しているし、ダブルボランチは攻守ともに優れた選手を置いている。両サイドバックも攻撃的だし、センターバックでさえも元MFの選手で、守備専門の選手はGKしかいない。」

ならば、日本で一番の攻撃的なディフェンダー「闘莉王」をなぜ使わないのか?「中澤」も過去何度も窮地を救うゴールを決めているではないか。

試合の流れ、対戦相手によって、「吉田・今野」「中澤・闘莉王」「闘莉王・今野」を使い分けてはどうだろうか。今後早い時期の親善試合に「闘莉王」「中澤」両者を招集して試してほしい。そこで、「フィットしない」という結論が出たなら致し方ない。

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