【タイ山岳民族の村に暮らす】

チェンマイ南西200キロ。オムコイの地でカレン族の嫁と綴る“泣き笑い異文化体験記”

【メーサイは閑古鳥?】

2010年08月31日 | オムコイ便り
 朝8時半にチェンマイ門そばの定宿を出て、118号線を北上。

 トイレ休憩をはさみ、11時半にチェンライ市街に入った。

 ある地図には198キロという表示があったが、タコメーターは180キロである(ガソリン計が壊れたついでに、距離計も壊れたのかもしれない)。

 クルマがやけに多くて空気が悪い上に、妙に埃っぽい。

 メーサイまでは62キロの表示。

 途中、検問所で警官によるパスポートチェックを受け、12時20分にいつものバンブー・ゲストハウスに着いた。

 通りに面した2階の並び部屋(エアコン・ホットシャワー付き350バーツ)は、他に客がまったくいない。

 部屋を見せてもらおうとすると、各部屋をあわてて掃除し始めたから、このところ閑古鳥が鳴いているのかもしれない。

     *

 昼食を済ませ、疲れたというラーを部屋に残し巨大な関所のような出入国管理事務所に行くと、ここもガラガラである。

 入り口で暇そうに立ち話をしていた係官に丁重に招き入れられ、1分も待たずに出国手続きが終わった。

 国境の橋に立つと、乾季にはどぶ川みたいだった川が真っ赤な水であふれそうだ。

 タイ側の川べりの階段が、水に浸かっている。

 数日前の大雨で道路が冠水したらしく、道路脇にはまだ土嚢が積み上げられていた。

 ミャンマーの入国管理事務所に入ると、これまた先客は誰もいない。

 これまで何回か来たときには、いつも狭い事務所が人と各国の言葉であふれ返っていたというのに。

 入国費500バーツ(米10ドルの方が有利なのだが、あいにく2ドルしか持ち合わせがなかった)を払い、鬼瓦のような怖い顔の係官が向かっているパソコンの前(正確には後ろか)に座る。

 パソコンの上にちょこんと乗ったカメラで顔写真を撮られ、係官が必要事項を入力した入国カードがプリントアウトされるのを待つ。

 自分で記入しなくてもいいから、楽といえば楽である。

 がらんとした部屋を見回して、この部屋の壁にタイとミャンマーの時刻を示すふたつの時計が掛かっていることに初めて気がついた。

 時差は、30数分であるらしい。

 パスポートを預け半券を受け取っていると、やっとひとりの老ファランが事務所に入ってきた。

     *

 タチレク市場に入ると、いつものように首から箱を提げた煙草売りとバイアグラ入りがしつこくまとわりついてくる。

「マイアオ(要らないよ)」と言いつつ、振り払うようにして格安DVDショップに逃げ込んだ。

 昨夜、チェンマイで買った正規のDVDは3枚で500バーツ近くになったが、ここではコンサートもの、洋画、日本のテレビドラマなどを20枚近く買って450バーツである。

 時に、ちゃんと映らないものもあるから、すべての画像と音声と字幕(家族にはタイ語字幕が必要だ)をチェックさせてもらい店を出ると、またまたバイアグラ売りに取り囲まれた。

 そんなに元気がなさそうに見えるのだろうか。

 ミャンマーからの出国は、入国時にもらった半券を渡してパスポートを受け取るだけである。

 タイ側で入国カードの記入を終えると、いつの間にか100人近い行列ができている。

 アチャーッと思いきや、これはすべてタイ人で、右側の外国人専用窓口に立つのはまたまた、私ひとりしかいない。

 こんなこと、本当に珍しい。

 前回は、ビエンチャンまで行ってダブルの観光ヴィザを取ったから、今回も2ヶ月間の延長スタンプがパスポートに押された。

 あとは、必要ならチェンマイのイミグレで1ヶ月の延長手続きをとればいい。

     *

 部屋に戻ると、昼寝をして生き返ったラーが、DVDの安さに目の色を変えて買い物に飛び出して行った。

 こちらはシャワーを浴びて、のんびりとビールを飲むことにしよう。

 日が傾いたら、ミャンマー側が一望できる山上の寺にでも詣でようか。

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1 コメント

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メーサイ (シンシン)
2010-09-01 02:42:37
私も6月30日と7月14日にメ-サイに行きましたが、ガラガラでした。
まだ外国人観光客が戻ってないようです。
私はDVDの「おしん」、「特上カバチ」、「ライア-ゲ-ム」とかを一枚当たり20バ-ツで買いました。

それとビルマの入国料はチェンマイの両替屋で10米ドル札を買うと320バ-ツで済みますよ。
クンタ-さんも場所はご存知だと思いますが、蜂蜜屋とSKでは米ドルを何時でも用意してます。

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