年末年始休暇で、日本からの連泊ゲストが入れ替わり立ち替わり。
番頭さん、慣れぬ忙しさに頭が大混乱、そしてやや腰痛気味であります。
ちなみに、このところの明け方は18℃、15℃、14℃といったところ。
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さて、紹介が途切れてしまった愛知からの松田さん夫妻。
2日目は同宿になった美希さんと一緒に、棚田を突っ切って古い竹橋を渡るミニ・トレッキングへ。
奥様の紅(ホン)さんは、揺れる橋に途中で立ち止まることができず写真は撮れず。
3日目の薪拾いと魚獲りは、すでに紹介した通りだ。
4日目は、午後に新たなゲストの美香さんが到着するため午前中に滝に案内した。
水量が少なく、雨季のような豪快な落下シーンは見られなかったが、上流の渓谷に新しい竹橋が架けられているのを発見。
さっそく、これを渡って対岸へ。
「これなら大丈夫!」
紅さんもさほど怖がらずに、無事写真を撮ることができた。
これでまた、滝に案内する楽しみがひとつ増えたというものだ。
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さて、二人の滞在中のメインイベントは2度におよぶ特別注文の地鶏料理である。
これを楽しみに松田さんは「群を抜いておいしい」というお気に入りの塩胡椒まで持参してきたのだった。
まず2日目の夜に、カレン料理のゲーカブワッ(粥状野菜スープ)に。
そして、4日目の夜は七輪に炭火を起こしての網焼きである。
午後早めに同宿の美希さん、美香さんを川向こうの展望台に案内したあと、さっそく地鶏を絞める。
熱湯に浸けて、羽をむしる。
焚火で丸焼きにして、腹を割く。
ゲストはこの一連の仕込み作業をみんなで眺めていたのだが、鶏が昇天すると松田さんの口から思わず念仏が出た。
殺戮に慣れた私も、思わず片手拝みである。
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さて、ぶつ切りにしてから炭の様子を見にゆくと、その隙に解体を手伝ってくれたラーの友人が勝手に醤油をぶっかけてまぶしてしまっている。
あちゃ~っ!
これじゃあ、塩胡椒が台無しだあ!
南無三!
軽く洗って塩胡椒を振ったのだが、やはりちょっと醤油味がついてしまったなあ。
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さて、焼き上がったものを松田さんに試食してもらうと、OKが出た。
順次供し、最後の皿を追加し終えてしばらく後。
別のおかずを作り終えて皿に飯を盛ってゆくと、オムコイ式焼き鳥は4人のゲストによってすっかり平らげられていた。
昇天した地鶏も、さぞや本望なことだろう。
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翌朝、松田夫妻は8時のバスでチェンマイに向かった。
宿を出る際、オムコイの地鶏を胃袋に収めたゲスト全員で記念撮影。
料理の写真は?
うへ~っ!
ドタバタして、すっかり忘れてしまったわい。
何はともあれ、ごちそうさまでしたあ。
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タイを2ヶ月ほど旅している人ですから、それなりの備えをされているのでしょう。
最初は、なにもない、我慢の水浴びに正直戸惑いましたが、土地の人との地鶏購入や薪取り、魚取り、2匹の飼犬(元気、雄太)との散歩、村内の美味しくて激安(20b)のビーフンなど本当に楽しく過ごさせていただきました。
また、ゆっくりと訪ねたいと思っています。
しかし、地鶏の締めには、心の痛みと、成仏の願いと、頂く感謝に思わず心から合掌してしまいました。
こちらこそ、ありがとうございました。締めや解体を見た美香さんは「命の大切さを学んだ」という感想を読ませてくれました。また機会がありましたら、ぜひおいでください。