【タイ山岳民族の村に暮らす】

チェンマイ南西200キロ。オムコイの地でカレン族の嫁と綴る“泣き笑い異文化体験記”

【チェンコーンからの4人組】

2016年09月08日 | オムコイ便り

 バンコク在住の伊勢谷さん(写真右端)と安藤さんは、ボランティア仲間なのだという。

 伊勢谷さんは、去年の暮れに予約を入れてくれたのだが、日程の関係でキャンセルになったことがある。 

 今回は、古い馴染みのチェンコーンの日本人宿に滞在しながら草取りや食事の支度などを手伝い、バンコクに戻る前の3泊をわがバンブーハウスで過ごすことになった。

      *

 その宿で知り合ったのが、大学生の薫さんと健太朗くんだ。

「これから、オムコイというところにあるこんな宿に行くんだよ」

 そんな話をしたところ二人は興味を示し、一緒にチェンマイに戻ってから、オムコイ行きの超高級オンボロバスに乗り込んだというわけだ。

 健太朗くんは大学一年生で、初めての海外旅行先にタイを選んだ。

 薫さんにとっても、初めてのチェンマイである。

 若くて初々しい二人の旅人に、果たしてわが村はどんな印象を残すのだろうか。

      *

 ひと休みのあとで、川向こうの棚田と展望台へ。

 坂道を登り始めると、カウベルの音が聞こえてきて草を食む水牛たちの姿が現れた。

 とこどころで草取りや肥料やりをする村の衆を配した棚田は、膝丈まで伸びた鮮やかな緑の苗を風に揺らせて、なかなかに美しい。



 ミャンマー国境に連なる山並みをバックに、わが村を一望出来る高台の上に立つ。

 村の人口や赤屋根の寄宿舎を設置しているクリスチャンの動向などについて、健太朗くんが次々に質問を飛ばしてくる。

「田舎が好き」なのだそうで、村に興味を持ってくれる若い人の存在に、番頭さんの頬もついつい緩んでしまうのだった。

      *

 晩飯のおかずは、豚肉のつみれや春雨、キクラゲなどを豚骨で煮込んだ北タイのスープ料理だ。

 辛みのない無難な味付けで、日本人の舌にもあう。

 安藤さんが持参した刻み焼き海苔をまぶすと、さらに味が引き立つようだ。

 さすが18歳、健太朗くんは2回もご飯のお代わりをしてくれた。

 若い二人は酒を飲まず、年輩の二人もビールや発砲ワインを軽くたしなむ程度で、静かな夜が更けてゆく。

 うるさいのは、誰かさんだけだなあ。

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