【タイ山岳民族の村に暮らす】

チェンマイ南西200キロ。オムコイの地でカレン族の嫁と綴る“泣き笑い異文化体験記”

【ブログの不思議なご縁】

2013年07月30日 | オムコイ便り

 時ならぬ風邪をひいて、数日寝込んでしまった。

 さて、長年ブログを読んでくださっているゲストにお会いすると、まるで旧友と再会したような気分になるから不思議なものだ。

 なにせ、家族や村に関する基本的な情報が頭に入っているし、時には私自身が忘れているような出来事まで話題にのぼるのだからして、とても初対面とは思えないのである。

 福岡からいらっしゃった日向さんも、そのひとりである。

 彼は4年前から年に一度必ずタイを旅するようになり、その頃から私のブログを読み始めたという。

 そのうちに「いつかはオムコイへ」という思いが募り、今回の休暇を利用してついにわがバンブーハウスを訪ねてくださったという次第だ。

 ちなみに、チェンマイも初めてなのだが、到着した夜にタイウエイGHに一泊しただけで、翌朝8時のバスに乗り込んでくださったのだから、実にありがたい限りである。

     *

 到着は、カレン正月の余韻覚めやらぬ日曜日の午後1時前。

 しばしの歓談のあと、棚田トレックを兼ねてTさんとYさんの田植え体験現場に案内した。

 彼もまた晴れ男なのか、太陽が長時間顔を出して細い畦道をたどっていると汗ばむくらいである。



 田植えの様子を眺めてから、作業小屋でしばし休憩。



 夕刻に家に戻り、日向さん差し入れのビアチャンで宴会に突入したことは前回の記事に書いた通りだ。

     *

 翌朝、TさんとYさんを見送ってからカオトムタレー(エビ入りおかゆ)を供した。

 村で一番何をやりたいかと問えば、魚釣りであるという。

 自前の竿や釣り具の持参も考えたのだが、パッキングの都合で断念したのだとか。

 ところが、今日はあいにく「三宝仏誕節」。

「ワンプラー(仏の日)に殺生はできない」とラーが言い張ったために、魚釣りは明日ということにせざるを得なくなった。

 日本人ゲストにはまったく関係のない話なのだが、まあ、これも「カレン族生活体験」の一環ということで許していただくしかあるまい。

 そこへ、稲用の消毒ポンプを背負ったミスターOKがふらりとやってきた。

 カレンバックからごそごそと引っ張りだしたのは、ビール瓶に詰めたムンチャイ(どぶろく)と大トカゲの子供である。

 日向さんがカレン正月に間に合わなかったために、正月用のムンチャイを味わってもらい、併せて日本人には珍しい大トカゲを見て喜んでもらおうという心遣いなのである。

 こうなると、無下に追い返すわけにもいかない。

 心優しき日向さんも笑顔で献杯を受けて、さすがに朝酒の酔いが回ったか小屋で寝直すことと相成った。

      *

 午後になって、ネットチェックを兼ね町を案内することになった。

 郡役所そばの物産館で、日向さんはカレン織りの肩掛けバッグを購入した。

 ブルーの色合いが、とてもよく似合う。

 休憩をはさんで、今度は村はずれの滝へ。

 水量があって、なかなかの迫力である。





 途中の道路から遠望する棚田は、田植えから日が経って濃くなった緑色が溜め息を誘うほどに鮮やかだ。





 最後に、360度に広がる山並みとわが集落が一望できる川向こうの展望台へ。



 日向さんは私からそっと離れ、何かを噛み締めるようにひとりの散策を楽しんでいる様子である。(続く)

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