【タイ山岳民族の村に暮らす】

チェンマイ南西200キロ。オムコイの地でカレン族の嫁と綴る“泣き笑い異文化体験記”

【ボス鶏の父性愛?】

2015年07月30日 | オムコイ便り

 わが家のボス雄鶏は、たいてい1羽の雌鶏を従えている。

 そして、それも含めた4羽ほどいる雌鶏にしょっちゅう襲いかかっては孕ませている。

 先日などは、あろうことか番頭さんの目の前で恥ずかし気もなく雌鶏の背中にのしかかり、さらにあろうことか抵抗する雌鶏の首根っこをクチバシではさんでぐぐいと押さえ込み、兇暴に目的を果たしてしまった。

 とんでもない色情狂だ。

 一体、誰に似たのだろう?

     *

 そいつが珍しく、今日は数羽のヒナたちと一緒に庭でくつろいでいる。

 すると、一羽のヒナがそいつの背中にひょいと飛び乗った。

 バカ、攻撃されるぞ!

 そう思って椅子から立ち上がったが、ボス鶏は構う様子もない。

 しばらくしてから、ヒナをかばうようにそっと背中を揺するとヒナは無事に飛び降りた。

 ところが、またまた背中に飛び乗る。

 今度こそやられると思ったが、ボスは嫌がる素振りも見せず、鶏鳴などを始めた。



 鶏を飼い出して7年近くになるが、初めて見る光景だ。

 このボス鶏、色情狂の上に強欲で、餌やりのときには自分のまわりに寄ってくる雌鶏やヒナを遠慮会釈なく攻撃する。

 自分だけたっぷり食べたくせに、生まれたばかりのひよこに餌をやり始めると、またのこのこ現れて追い払ってしまうのだ。

 自分が産ませた子供たちなのに、なんてヤツだ。

 そろそろ、締めてやろうか。

 そう思っていたものの、今日のヒナに対する態度には心底驚いた。

      *

 うーむ。

 こいつにも、父性愛というものがあったのだろうか。

 それならそれで、まだ存在価値はあろうというものだ。

 そこで番頭さんも同じく父性愛を発揮して、もう少し見守ってやろうと思いましたとさ。

☆今日も、応援クリックをよろしく!
タイ・ブログランキング
コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 【ついに、赤キノコとご対面】  | トップ | 【不思議なタイミング~♪】 »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ishi)
2015-07-31 10:36:29
この写真良いですね^^
小学校で子ども達にお話しをする際に使いたいのですが,大きめのサイズで送ってもらえますか?
返信する
写真 (クンター)
2015-07-31 14:54:45
ishiさん

 了解しました。お役に立てれば幸いです。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

オムコイ便り」カテゴリの最新記事