【タイ山岳民族の村に暮らす】

チェンマイ南西200キロ。オムコイの地でカレン族の嫁と綴る“泣き笑い異文化体験記”

【砦ごっこ】

2009年09月28日 | オムコイ便り
 ゆがいたオクラと焼き海苔で飯を喰ってから、草刈りが終わった裏庭の検分に出かけた。

 2~3日も激しい雨が続いたので、崖の地盤の様子が気になったのである。

 一部垣根を取り払った裏口を出て、砦(単なる書斎であるが)を建てるつもりの場所で家の方を振り返る。



 なにせ、平坦地は90坪足らずなので隣家も近いが、まあこの辺りならわが家に人が集まっても、さほどうるさくはないだろう。

 書斎を建て終わったつもりになって、改めて眼前に広がる山と棚田の景観を眺めてみる。

 もう少し変化に富んだ山並みが欲しいところだが、まあ、ぜいたくは言えない。

 ここからすぐに急斜面になり、竹薮が土留めになっている崖上に至る。

 ここを幅1メートルほど刈り取って梯子段を付けたのは、ラーのアイデアである。



 土留めの竹を一部でも切るのには不安があり、今日もこの部分の崩壊が気になっていたのであるが、今のところ問題はないようだ。

 まあ、雨は今の時季がピークらしいから、大丈夫だろう。

       *

 若い衆たちが有り合わせの材で作った急な梯子段をおりて、ぬかるんだ斜面を滑らないように注意しながらくだる。

 途中に小さな平坦地があり、ラーはここに避暑用の小屋を造るつもりのようだ。



「一番暑くなる4月には、ここで昼寝ができるよ。木陰だし、川が目の前だから涼しいよ」

 だが、雨季のいまは薮蚊がいっぱいで、それどころではない。

 雑木を少し刈り取った隙間から、長雨で茶色に濁った川が見える。



 土手をくだると、すぐに川沿いの道に出た。

 目の前に、いつも網を仕掛ける川岸が現れて、なんだか嬉しくなる。

 とりあえず、川に至る道を拓いただけなので崖下の斜面の全容はつかめないが、アイデア次第でいろんな楽しみ方ができそうである。

 再び急斜面をのぼり、梯子段に取りついた瞬間、子供のころ防空壕跡のある崖地で夢中になっていた“砦ごっこ”を思い出した。

 その合間には、崖上の神社の隅で“お医者さんごっこ”も楽しまなかったっけ?

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