【タイ山岳民族の村に暮らす】

チェンマイ南西200キロ。オムコイの地でカレン族の嫁と綴る“泣き笑い異文化体験記”

【インフルエンザ余波】

2010年08月16日 | オムコイ便り

 昨日の午後6時過ぎ、マハチャイのOさんから電話が入った。

「たったいま、無事家に戻りました。まだ、足元が揺れている感じです」

 計画どおり、チェンマイで連日のゴルフを楽しみ、早朝に宿を発たれたらしい。

 全走行距離は、2,153キロ(ガソリン代約8,000バーツ)に及んだという。

「また機会があれば、今度はオムコイでひと月ほどのんびりしたいものです」

 何はともあれ、お疲れさまでした!

     *

 さて、その後のわが家のインフルエンザ症候群。

 3男は咳も止まり平熱を保っているものの、珍しいことにきちんと薬を飲み続けているから、まだ本調子ではないのだろう。

 昨日の午後からは外で遊ぶようになり、ご飯もまあまあ食べられたのだが、今朝は少し足を引きずるように歩いている。

「どうした?」

「ちょっと、足の付け根が痛いんです。でも、ほんの少しだからマイペンライ(大丈夫)」

 次男のデング熱騒ぎのときもそうだったのだが、子供たちは症状がひどくなるまで、なかなか本当のことを言わない。

 あとで白状したことだが、3男も実は「苦しい」と言い出すまで、1週間ほど体のだるさを感じていたのだという。

 黙っていたのは、もちろん「言うと入院させられるから」。

「あのな、ポー。関節が痛いということは、まだ完全には治っていないということなんだよ。外で遊んでもいいけど、体の調子と相談しながら遊ばなくちゃ。また熱がぶり返したら、本当に入院しなくちゃならなくなるぞ。今日は、家で少しおとなしくしてなさい」

「はい」とは答えたものの、朝飯が終わって目を離すと、すぐに姿が見えなくなってしまった。

 まったく。

     *

 一方のラーはといえば、今朝も「体の中が寒い、腰が痛い」と不調を訴える。

 しかし、体温は平熱。

 昨日は畑仕事に熱中して、家に戻ってきたのは結局7時過ぎ。

 それから、従兄のマンジョーや甥っ子のジョーと一緒にラープ(豚肉血まぶし叩き)を作り、ひとしきり大騒ぎを演じた。

「昨日、あれほど安静にしてろって言ったのに、まったく。体が冷えるのは、焼酎の飲み過ぎ。腰が痛いのは、昨日の草取りか一昨日の魚捕りのせいに決まってる。調子が悪いのなら、なんで自分でコントロールできないんだ?それじゃあ、12歳のポーと同じじゃないか。ええい、面倒くさい。ふたりして、入院しちまえ!」

 ついに、怒りが爆発した(振りをした)。

 途端に、しゃきっとなって朝飯を作り始めた。

 安静にしていて、あれこれ症状が出てくるのなら対処の仕様もあるけれど、遊び回ったり、動き回ったりしたあとであれこれ訴えられても、こちらは混乱するばかりである。

 しかも、どいつもこいつも病院に行くのを巧妙に避けようとする(あれ、どこぞの誰かさんみたいだ)。

 あー、なんだかこちらの方が入院したくなってきた。

*写真は、Oさんから頂いた200冊以上の蔵書。しかし、家のドタバタ騒ぎでゆっくり整理もできやしない。

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