【タイ山岳民族の村に暮らす】

チェンマイ南西200キロ。オムコイの地でカレン族の嫁と綴る“泣き笑い異文化体験記”

【チェンマイ駅前騒動】

2010年05月22日 | オムコイ便り
 遅ればせながら、「数日前にチェンマイで治安部隊が赤シャツに向けて発砲した」というネット上の記述を見かけた。

 あれ?

 もう、反政府デモはひとまず終息したはずなのに。

 念のために友人のウイワットに電話をかけてみたら、「そんな話は知らない」という。

 おかしいなあ。

 まあ、彼は深夜勤務明けで寝ぼけ気味だったから、あんまり当てにはならない。

     *

 そこで、別の友人に電話をかけてみた。

「やあ、バンコクでのビッグ・パーティーが終わったね。よかった、よかった」

 実に嬉しそうである。

「でも、チェンマイ駅で発砲があったんじゃないの?」

「いや、ちょっと揉めたみたいだけど、大した騒ぎにはならなかったらしいよ。詳しいことはワイフに訊いてみて」

 そこで、日本人の奥さんに電話を代わった。

「ああ、そのことですか?反政府デモが終わって、赤シャツの人たちが大勢列車でチェンマイに帰ってきたんですよ。そこで、何かあったら大変だというんで、銃を持った治安部隊が駅に出動したんだけど、発砲があったとは聞いていませんよ」

 デモ終結に抗議して、ピン川沿いで古タイヤが燃やされたりもしたらしいが、それもすぐに鎮まったという。

 うーむ。

 単なる威嚇射撃だったのだろうか。

 とりあえず、チェンマイで流血が起こらなかったという現地からの報告に胸を撫でおろした。

 チェンマイの夜間外出禁止令は、明日の夜まで続くという(オムコイもその対象らしいが、まったく無視されている)。

「でも、人はいっぱい出歩いているんでしょう?」

「うーん、でもさすがに夜になると自動車道は閑散としていますよ。市場前の店も半分くらい閉まって、出歩く人の数もいつもよりずっと少ないです」

     *

 そういえば、麺屋の家主である雑貨屋夫婦は昨日チェンマイに仕入れに行ってきたのだ。

 そこで、今朝方「チェンマイはどうだった?」と尋ねたところ、

「暑かったあ」

 返ってきた感想は、それだけだった。

 “村の放送係”と言われるほど噂好きの彼らのこと、何か騒ぎを聞きつけたら間違いなく村に触れ回るはずだ。

 噂の種がなにもないということは、少なくとも昨日のチェンマイは平穏だったということなのだろう。

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2 コメント

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やれやれ (バンコクジジイ)
2010-05-23 00:07:06
取り越し苦労でよかったです。
もうこれ以上タイが壊れてほしくないわ。
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本当に (クンター)
2010-05-24 09:13:57
バンコクじいさん(さん)

 チェンマイが荒れずに、本当にホッとしました。私はバンコクにはまったく縁がないのですが、一日も早い鎮静と復興を祈りたいと思います。
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