【タイ山岳民族の村に暮らす】

チェンマイ南西200キロ。オムコイの地でカレン族の嫁と綴る“泣き笑い異文化体験記”

【また、1週間】

2009年11月20日 | オムコイ便り
 
 さて、今日の午後のことである。

 野生ひまわりの群生地があるメーホンソン県クンユアムから7時間がかりでチェンマイにたどり着き、シャワーを浴びて過去記事を一気に掲載したあと、さっそくAISに走った。

 前回、エンジニアと一緒に問題解決してくれたオペレーターの前に立ち、

「また、つながらなくなったよ。オムコイでは、1週間駄目。今日、チェンマイでつないだら、問題なし」

 彼女は一瞬驚いた顔をして、今度は済まなさそうな顔で、

「今日は、あいにくエンジニアが休暇をとっています。出社するのは、月曜日」

「それは困ったなあ。明日、すぐにオムコイに戻らなくちゃいけないんだ。店をやってるんでね」

「そうですか。じゃあ、もう一度エアカードを確認しましょう。・・・やっぱり、問題ないですね。あと、考えられるのはオムコイの通信環境しかないですね」

 そう言いながら、彼女はパソコンにオムコイの地図を呼び出し、わが村周辺の通信設備を調べ始めた。

「病院もあるし、お寺も学校もありますね。あ、オムコイリゾートもある。ということは、やっぱり、設備のトラブルでしょうか。でも、携帯電話はつながるんですよね?」

「もちろん、通じるよ。聞きたいんだけど、オムコイにはほかに無線モデムのユーザーはいないの?」

「いえ、あなたひとりです」

「・・・じゃあ、調べようがないね」

「とにかく、今の状況を詳細に入力してエンジニアに伝え、彼にオムコイの通信状況を調べてもらうしか方法はないみたいです」

「でも、バンコクのエンジニアは1週間がかりで調べて問題はないと言ったんだよ」

「そうですか。でも、今度はチェンマイのエンジニアですから」

「で、また1週間待つわけ?」

「申し訳ありません」

「携帯電話でつなぐ方法は?」

「ブルートゥース内蔵のものなら大丈夫ですが、もしも通信設備に問題があれば、同じ結果になるかもしれません。ですから、とりあえず友人にでも借りてここに持ってきてもらえれば、試してみることはできます」

「でも、ここで携帯接続を試してオーケーでも、オムコイに戻ればつながらない可能性もある?」

「ええ、あり得ますね」

「ということは、どちらにしても1週間待つしかないわけだね」

「そういうことです」

「もちろん、1週間待って無線モデムでも新しく買った携帯電話でもつながらなかったら、そのどちらも買い取ってくれるんだろうね?」

 最後に意地悪を言ってみると、もちろん彼女は口ごもって、困ったように苦笑するだけだった。

 オペレーターの電話番号も教えてくれず、電話を受け付けるのはバンコクに拠点があるコールセンターだけだという。

 これは、ある意味で詐欺とは言えまいか。

 なんだか、腹が立って、きれいなひまわりの話など書く気分ではなくなってしまった。

        *

 そういうわけで、これからまた最低1週間はブログが更新できなくなってしまう。

 仕方がないので、群生ひまわりの写真のみを掲載して、口直しにしていただこうと思った次第だ。

 今日はこれから山道走行で不安を感じた古いタイヤを交換し、明日は早朝から仕入れをしてオムコイに戻る予定である。

 それでは、また、次に更新できる日まで、お元気で。

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