一昨日の記事【村のファッションショー】に掲載できなかった写真がやっと2点のみアップできた。
上着と巻きスカートの柄をもっとたくさん見ていただきたいのだが、なにせ途中でネットが途切れてしまうので、どうしようもない。
アップできたら、また追って紹介したい。
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さて、前回も書いたようにカレン服は頭からかぶる筒着で、女性はこの下に筒状の巻きスカートを履く。
この巻きスカートは実用的で、川で水浴びをするときには上縁を口にくわえ、膝上から胸までを隠して体を洗うことができる。
すべて手織りだから、それぞれが自分で配色や柄を考え、マメな人は川で数ミリの貝殻を拾ってきて、それをひとつひとつ縫い付けたりもする。
手のかかる上着を織るには、だいたい1~2週間かかるという。
カレン服はチェンマイの各所でも売られているが、ゴワゴワした肌触りのものが多い。
だが、わが村で織られるカレン服は糸が上質なのか、実に柔らかな肌触りである。
じゃじゃ馬のラーは「大股で歩けない」と言ってお葬式やお祝い事などたまにしか着ないが、村でずっと暮らしてきた30代以上の既婚女性は、一年中カレン服を着ている。
巻きスカートは足首まであり、決して活動的ではなさそうなのだが、村の女衆は田植えも鍬を使った草刈りも、すべてこのスタイルでこなすから驚きだ。
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年輩の女性は色鮮やかなスカーフで髪を包み、これまた色とりどりのビーズで編んだネックレスをしている。
老女の中には耳たぶに大きな穴をあけて、重く大きな耳飾りをつけている人もいる。
いわゆる“耳長族”のように耳たぶが垂れ下がっている人もたまに見かけるけれど、さすがにこの風習はもうすっかりすたれてしまった。
最近は、カレン服とジーンズの組み合わせもよく見かけるけれど、若い世代にとってはすでに冠婚葬祭や礼拝などの“特別な日に着る服”になりつつあるようだ。
それだけに、この伝統的ファッションを大切にしたいと思うのである。
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それを日本で販売して差額を支援金にしています。
ただ日本では実用性のあるカバンやストールは売れますが、服はあまり売れないです。
その他は、カレンの織物をチェンマイで実用的な製品に加工しているTTC http://www.ttcrafts.co.th/で買い付けています。カレンの織物は丈夫なので、人気がありますよ♪
野焼きに関する貴重な情報をありがとうございました。
60~70年代の日本にも、まだ残っていたんですね。
ところで、オムコイの風景に似た故郷とは、どのあたりなんでしょうか?興味が湧いてきました。
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なかちゃんへ
私も亡くなった妻の火葬の様子を思い出しながら、野焼きの光景を眺めていました。金属とコンクリートの冷たい空間の中で、呆然と立ちつくしたことを憶えています。
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チェンライおやじさんへ
リクエストにお応えして(?)、遅ればせながら嫁の写真を掲載してしまいました。「恥ずかしい」と言いながらも、写真の選択にはやたらとうるさくて、どうも日本人の“恥ずかしさ”とは感覚が違うようですね。奥様にも、よろしくお伝えください。
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猫が欲しいねんさんへ
なるほど、「白い肌」がみそだったんですね。村の人々が私の日焼けした腕を見ても「白くてきれいだ」と信じられないようなことを言うのも、こうした言い伝えに根があるのかもしれませんね。“言い伝えの書”を失くすというそそっかしさは、見事にわが嫁にも受け継がれています。
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hiroさんへ
初めまして。そういえば、今回の選挙ではわが家に票を買いにきた人はいませんでした。郡議会のときには、全陣営からやってきたのですが・・・。
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mokaさんへ
ラーにコメントを伝えたら、嬉しいような恥ずかしいような何ともいえない表情をしていましたよ。“カレンくん”のことを話したら、「言葉などで困ったことがあったら、いつでも手助けします」とのことです。遠慮なく、どうぞ。
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鈴木さんへ
カレン服は冷涼な山岳地帯で生まれたものだから、湿気の多い日本にはちょっと合わないかも知れませんね。TTCのことは知らなかったので、次の機会に訪ねてみたいと思います。ありがとうございました。