【タイ山岳民族の村に暮らす】

チェンマイ南西200キロ。オムコイの地でカレン族の嫁と綴る“泣き笑い異文化体験記”

【狂気の沙汰、ソンクラーン結婚式】

2013年04月12日 | オムコイ便り

 テレビ取材、ネットインタビュー、情報誌の原稿アップなどなど、立て込んでいた用事がひと段落した。

 やれやれ。

 これでようやくひと息つき、落ち着いてソンクラーン(タイ正月)を迎えることができると思いきや、なんと明日は姪っ子が結婚式を挙げるのだという。

 ただでさえ慌ただしく賑やか過ぎるソンクラーンに、結婚式だとお?

 一瞬、ぶち切れそうになったが、めでたい婚礼を私情でぶち壊すわけにもいかない。

     *

 姪っ子は、亡くなった義兄の長女である。

 母親も、すでに亡い。

 そこで、普段はラーの次姉が母親代わりを務めている。

 しかし、次姉は離婚しており、長姉は町に嫁いでいるから、形式的には私とラーが親代わりということになるらしい。

 まあ、私なんぞはお飾りのようなものだが。

 実質的な仕切りは、次姉の仕事だ。

     *

 ところが、昨日になってその次姉が急に体調を壊し、病院に担ぎ込まれた。

 かなりの重症である。

 当然、日取りを延長するのだろうと思いきや、カレン族のしきたりでそれはできないという。

 そこで、実質的な仕切り役のお鉢が私とラーに回ってきた。

 昨日から、すでにソンクラーン休みに入っている。

 親戚連中が続々と村に戻ってきて、口々に指示を仰ぐ。

「とりあえず、焼酎だけはふんだんに用意するように!」

 私にできる指示は、それぐらいなもんである。

     *

 今朝になって。

 村の衆が続々と集まってきて、テントの設営、調理台の設営(これは竹で作る)、料理の仕込みなどに取りかかっている。





 私なんぞいなくっても、事は順調に進んでいくのである。

 とりあえず、もっともらしい顔をしてそこいらを歩き回り、段取りに抜かりはないか確認するくらいだ。

 さてさて。

 狂気の沙汰とも言えるソンクラーン結婚式。

 さらには、一応の親代わり。

 立場上、嵐の焼酎献杯から逃げることはできまい。

 今日から数日間、無事に生き延びることができるだろうか。

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2 コメント

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まだ生きてます。 (クンター)
2013-04-14 09:57:15
ishiさん

 式自体は、クリスチャンスタイル。簡潔でよろしかったのですが、式のあと出番のなかった古老たちがわが家にやってきて、延々と仏式の祝宴を張ってくれました。つまり、焼酎攻めというわけです(笑)。
返信する
Unknown (ishi)
2013-04-13 14:47:00
お正月に結婚式とは,二重に目出度く,先ずはお慶び申し上げます.
どうぞ入院なさらないようお気をつけ下さいませ^^;.
返信する

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