goo blog サービス終了のお知らせ 

室内楽の愉しみ

ピアニストで作曲・編曲家の中山育美の音楽活動&ジャンルを超えた音楽フォーラム

Beethoven Trio & いとをかしの会

2013-04-03 18:46:59 | 日記
いったい何時から全力マラソンしていたのか、すっかり分からなくなりましたが、ちょうど年度の変わり目、一昨日、昨日で、何となく一段落した気分になっています。


それにしても、今朝はスゴイ嵐でした。風の音が凄かった。何故か飛行機の音も多かった。

午後になって雨があがったら、白い雪を頂いた青い富士山が現れました。

        

        こちらが雨の時、富士山は雪なんですね。



夕方、日が沈む頃、黄金の輝きがやって来たので、つい写真を撮ったら、左端に2つめの小さい太陽と、肉眼では見えなかった飛行機が写っていました。


        

        

三月の終わりから四月あたまにかけて、殊に集中していたのは、ベートーヴェンのピアノ三重奏シリーズの第6番と、『いとをかしの会』のイベントです。


        バイオリニストの小笠原伸子さんの『関内サロン』で3月27日の水曜ランチタイム・コンサート。

        

        ベートーヴェンのピアノ三重奏の第6番。一人で弾いても何も分からないような作り方の曲です。

        ピアノ三重奏は、それぞれにベートーヴェンが新しいアイデアを与えていて、それが面白いのですが、

        この第6番は、三人で弾かないと分からないように、わざと書いたとしか思えません。

        だから2回のリハーサルでは厳しかったですね。でも、何とか笑顔で終われました。


        


        折りしも『内田正泰・貼り絵展』の展覧会期間中で、内田先生の素敵な作品と空間を共有し、

        エネルギーを頂き、私たちも念力を放出しました。

        
        演奏後に、内田先生が貼り絵の実演を見せて下さいました。

        

        御年傘寿にして、益々創作意欲にあふれ、その感覚は研ぎ澄ませれていらっしゃいます。

        


        「こうやって出来ました」

        

        その域に達しないと出来ない表現へ到達し、更に進化できる・・。

        素晴らしく、幸福な方です。



4月1日は『いとをかしの会』に出演いたしました。『いとをかしの会』は趣のある文化交流を目指すイベントを毎月催していらっしゃる集いで、発足一年を記念して、初めて杉並公会堂小ホールでの催しを企画されました。

一級建築士で彫刻家にして声楽家の寒河江淳二さんが、第一部でご自身の彫刻作品について、彫刻の歴史も辿りながら語られました。

        


        


第二部が音楽会で、私が独奏を3曲、ピアノと自分の関わりについてお話しながら演奏させて頂いて、その後、寒河江さんが、日本の唱歌を季節ごとに3曲ずつお歌いになるのを、伴奏させて頂きました。

        独奏の場面の写真も、二人ならんだ写真も無いんですが、伴奏中の写真だけ。

        


私も日本の唱歌は、世界に誇れる素晴らしい歌であり、私自身が子供の頃に、幼稚園でも、小学校でも、また母からも習った、自分の中によく染みこんだスタンダードな音楽であったという意識を強く持っていて、フルート2本とピアノの為の『四季のぽぷり』というシリーズで、季節ごとに選んだ唱歌やわらべうたなどのメドレーの楽譜を出版してきた程なので、寒河江さんとは、意気投合して、とても愉しい企画となりました。


        会の修了後の打ち上げは、かなり盛り上がりました。

        主催者・松浦正好さんの乾杯。

        

        松浦さんのパートナーの簡憲幸さん(中央奥)

        
        

        主役の寒河江さん(左)

        

        皆さんに「天は何物も与えて不公平」と言われてらっしゃいました。

      「六十代になってから高い声も出るようになった」とおっしゃるように無理の無い素晴らしい発声です。



打ち上げが色々盛り上がって、中華料理も美味しくて、ついなかなかお暇できないでいたら、11時半になってしまいました。
あわててバタバタ駅に向かいましたが、いくら検索しても、最寄り駅に「朝5時過ぎ到着」と出る始末。

「ア~、やっちまったダー」と思いつつも、何とか横浜まででも帰りつかなくてはなりません。色んな社線の時刻表の検索をして、品川から京浜急行に乗ることにしました。品川で6分は余裕がある筈だったのに、山手線は大崎で長い時間停車。品川駅を走りまくって京浜急行の改札まで着いたら、自動改札機は上の部分が開かれて、入れないようにされていました。でも、まだ電車はドアを開けてそこにいたので、「そこを何とか、お願いします!」と言ったら、駅員さんたちが通して下さいました。お優しい皆さん・・。

京急に乗っている間に、「そうだ、横浜からタクシーに乗るより、上大岡からの方が少しは近いかも」と思いついて、上大岡まで行き、タクシーで帰りました。


翌日はまた、朝から出掛ける仕事で、ちゃんと着く事じたいが仕事みたいな感じでしたが、無事に終えて、春休み中の姪と待ち合わせをして帰って来ました。姪といて「そうか、世間は春休みなんだ」と実感しました。

年度替わりの時期に当たり、私も何だか一段落したような気分になってしまいましたが、油断は禁物。

さて、荷物を入れ替えて立ち上がらねば・・。