室内楽の愉しみ

ピアニストで作曲・編曲家の中山育美の音楽活動&ジャンルを超えた音楽フォーラム

聴き応えある音色

2012-02-19 15:46:00 | 日記
2月16日は西荻窪のミントンハウスへ《阿部寛トリオ》のライヴを聴きに行きました。


小雪がチラチラ舞うあいにくのお天気でしたが、ゲストの田辺信男さんのテナーサックスを交えたギターの阿部寛さん、ベースの小林真人さんのトリオの演奏を楽しみました。


        

        

        しっかりした手応えのある音色。芸術家の風格ある存在感。ダンディでカッコイイです。


        

        ミントンハウスの”酒トラディバリ” で、自身のホウクスと同じ音色。弘法筆を選ばず。

        

        大ベテランを持ち上げては落とす、巧みなライヴ進行。
        気候のせいかギブソン17inchL5が16inchL5に近い音色に思われました。
       

        

        最後の『スターダスト』は圧巻でした。

        あれだけの演奏が東京の片隅で・・、まるで火柱のように燃え上がった場面に遭遇した気分です。

      
        これぞ、一期一会?







第223回東京道産酒の会

2012-02-17 23:49:09 | 日記
2月15日(水)の夜は『東京道産酒の会』でした。

北海道にゆかりのある名士の方々が、北海道産の食材による肴で、北海道産の日本酒に舌鼓を打ち、楽しみ集う会です。

年末・年始の酒会の多い月は休会なので11月以来となりました。私はお囃子係りでクラビノーバ持参で伺わせて頂いております。


        日本橋へ向かう道すがら、前から気になっていたキリン

        

        白銀台と三田の間にあるビルの壁画です。

   
        慶應義塾の角を曲がると見える東京タワー

        

        珍しく曇り。まだまだ寒い今年初の道産酒の会です。


        世話人で進行係の堀田さん。

        

        健康生活の大家でもあります。私もお勧めによるカスピ海ヨーグルト、桑茶

        に続いて、水素サプリメントも近頃取り入れさせて頂いております。

       
        乾杯の音頭は是安さん。
        


        皆さんで元気に「カンパイ!」
        

        『東京道産酒の会の歌』に引き続き『早春賦』を皆さんで歌って頂きました。

        白菜と竹輪の鱈子マヨ和え、長芋のバター焼、鳥じゃが
           

        烏賊、つぶ貝、甘酒(美味しかったです)
        
        
        鱒菜種焼
        
               
        海老芋、鰊昆布巻、南瓜、梅麩、絹さやの煮物
        

        白子、帆立、茄子、青唐の天ぷら(白子・・サイコー)
        
        
        蟹ご飯と、豚汁
        

        


        功労賞の皆さん。

        


        皆さんの近況・楽しかった話題・武勇伝などの披露

        


        


        


        


        


        

        長田さんは、『恋の町札幌』もご披露して下さいました。


        1月2月がお誕生月の方々が杯を飲み干します。

        


        さてお楽しみの《利き酒大会》各テーブルからお二方ずつ参加。

        

        
        優勝者のテーブル全員にお土産がプレゼントされるので盛り上がります。

        

        手を挙げて優勝の本間さん。私もご一緒のテーブルでしたので、ラッキ~!

        本間さんが関白殿下の装束にお召し替えの間にベートーヴェンの『悲愴ソナタ第二楽章』

        ライオン・スミスの『エコーズ・オブ・スプリング』を演奏しました。


        関白殿下位の装束姿の本間さん

        


        ハッピーな本間さんの音頭による一本締めでお開きです。

        
        


    春が待ち遠しい寒い夜でしたが、皆さんエネルギー満タンで足取りも力強くお帰りになりました。







        



Beethoven:ピアノ・トリオ第1番Op.1-1

2012-02-16 23:48:46 | 日記
2月15日は《関内サロン》で水曜ランチタイム・コンサートに出演しました。


        

      ベートヴェンのピアノ三重奏シリーズ第一回で第1番作品1-1です。

      バイオリン:小笠原伸子さん

      チェロ:中垣文子さん

      ピアノ:わたくし

        
 ベートヴェンが23歳頃の作品で、カール・アロイス・フォン・リヒノフスキー侯爵に献呈されています。

 リヒノフスキー侯爵は神聖ローマ皇帝(オーストリア皇帝)の侍従で、モーツァルトに援助したり、後に

 ベートーヴェンに年金を提供したりした人だそうです。その方に作品第1番を献呈した若きベートーヴェン。

 この変ホ長調の作品は、大変明るい気分に満ちあふれ、意欲満々、剽軽な位のハイテンション!

 音楽家として認められて人生がスタートした意気揚々とした感じを受ける作品です。

 でも、後の作品に現れる変奏のパッセージや和音、調性の展開などのベートーヴェンらしさがすでにあちこち

 登場していて、作品としての完成度が高いです。


 三人で練習していても「ベートーヴェンって、若い時はこんな人だったんだ・・」「そもそも音楽室の肖像画の

 イメージが悪かったのよね」などと談笑しながら、愉しく練習しました。


        

        リヒノフスキー侯爵肖像 (from Wikipedia)

      
 三重奏と云っても、初期ですからピアノの比重が重たく「やたらとピアノばっかり音数が多いなー」と思いながら

 勉強させて頂きました。因みにアンコールは”トリオの愉しみ”から『悲愴ソナタ第二楽章』でした。


      Beethoven:ピアノ三重奏シリーズ、次回は4月25日第2番です。

      










Op.1

2012-02-14 22:17:11 | 日記
あっという間に、一週間。

早いっす!


この一週間は、鳩の森愛の詩保育園に作曲した曲を届けたり、お手本の歌の録音を届けたり、トロンボーンの伴奏をしたり・・
でした。


        トロンボーンの伴奏で行った、洗足学園。

        

        設備がスバラシイ!


        
        緩やかな階段教室。広報には天井から大きなモニターが吊り下げられています。


        そして、パイプオルガン付きの立派な講堂。

        

        日曜日で学生は居なかったけれど、とにかく広くでキレイでした。

        我が母校のスペースを思い浮かべると、ため息が出ます。


さて、明日は前回予告したベートヴェンのトリオソナタ第1番です。

バイオリニスト・小笠原伸子さんの《関内サロン》で、”水曜ランチタイム・コンサート”

  12:00 開場

  12:15 開演

ドリンク付き¥1000です。(お弁当など持ち込みOKです)

ベートヴェン作曲のOp.1(作品1番)つまり、出版された最初の曲、ということです。

因みに、32曲作曲されたピアノソナタの第1番は、Op.2(作品2)です。あのヘ短調のソナタの前に作曲された曲か・・
と思うと、感慨深いものがあります。完成度の高い作品。演奏の方の完成度は・・?

よろしかったらお出かけ下さい。

もうこの時間だからなー。












洗練された情念

2012-02-08 22:43:09 | 日記
今日は、関内サロンで『水曜ランチタイム・コンサート』でした。

横浜バロック室内合奏団の主宰でもあるバイオリニストの小笠原伸子さんの関内サロンは、毎週水曜日のお昼に40~50分
お気軽に楽しんで頂けるランチタイム・コンサートを、小笠原さん自身の企画で実施されています。

私は、バイオリン協奏曲シリーズなどで度々共演させて頂いています。


        
 
        

今回は、常連の方からのリクエストで、ラロの『スペイン交響曲』でした。
『交響曲』というタイトルですが、形態はバイオリン協奏曲です。
しかし5楽章で、スペイン情緒の独特のリズムがふんだんに登場します。

洗練された情念・・。

5日前のリハーサルの前は、他の曲の練習もあったので、全楽章は無理と思って、1楽章と3楽章しか練習して行かなかったのですが、
「全楽章やってみないと分からない」と言う小笠原さんの勢いに乗せられてやってみて、やっぱり面白かったです。

私は、オーケストラが好きで、オーケストラをイメージしながらピアノを弾くのが愉しいです。
ピアノという楽器の限界を超える試み。サウンドで音楽をとらえる創造性。そこに醍醐味があるのです。

バイオリニストにとっても、オーケストラ伴奏で演奏する時より、ピアノ伴奏の方がフットワークも軽いので、タイミングが合いやすい利点はあります。その点を評価して下さるお声が聞こえて嬉しかったです。


来週は、ベートーヴェンのOp.1、トリオソナタ第1番です。


        本番を終えて、居酒屋のランチ・日替わり定食。

        

        厚揚げ豆腐と大根と豚バラ肉の煮しめ、寒ブリ刺身、貝入りおひたし、香の物、お汁、ご飯。

        これで¥650はスゴイ! 関内《くろしお》


        んっ、イメージにぎゃっぷが・・!? いいじゃん、美味しかったもん!