室内楽の愉しみ

ピアニストで作曲・編曲家の中山育美の音楽活動&ジャンルを超えた音楽フォーラム

横浜バロック室内合奏団 定期演奏会 at みなとみらい

2014-05-25 22:44:35 | 日記
先週の金曜日に、みなとみらい小ホールで小笠原伸子さん主宰の《横浜バロック室内合奏団》の定期演奏会がありました。


   



   『国際色豊かな音楽の都ロンドン』をテーマに、イギリス人のパーセル、イギリスにゆかりのヘンデル、ハイドンの作品が演奏されました。


   


   その中で、ヘンデルの『パッサカリア』を弦楽合奏用に編曲をお頼まれしました。元は『チェンバロ第7組曲』の中の一曲を、ハルボルセンが『バイオリンとビオラ用』に編曲したものが、一般的にはよく演奏される『バイオリンとチェロ編』の楽譜を元に、(うーん、何のこっちゃ・・)分かりにくいですが、イントロを付けたり、対旋律を作ったり、サウンドを膨らましたり、オリジナルには無い長調の変奏曲を足したりして、弦楽合奏用に編曲させて頂きました。


   


   とても丁寧に愛情を持って取り組んで下さり、素敵に、美しく演奏して頂き、感激しました。チェンバリストの木村聡子さんが、良い感じにチェンバロを入れて下さったのも嬉しかったです。


   後半のプログラムは、パーセルのオペラ『妖精の女王』が演奏会形式で上演されました。シェークスピアの『真夏の夜の夢』を脚色した作品で、合奏団をバックに、5人の若手歌手のソロや合唱、それに日本語ナレーションが入って、物語の展開が分かりやすく、音程の良い若手達の魅力ある舞台となりました。


   終演後のスナップです。

   

   小笠原伸子さんと、木村聡子さん。



   

   フレッシュな歌い手の皆さん。


   

   ハイドンのチェロ協奏曲第2番を完璧に演奏した村中俊之さん。カデンツァも魅力的でした。


   

   ナレーションの木村泉さん。なんと演出&チェンバロの木村さんのご子息でした。


   編曲でコンサートに参加させて頂いたことで、私も一言お話させて頂きましたが、ヨーロッパの中でも独特の立ち位置にあるイギリスのバロック音楽(ハイドンもチェンバロを交響曲に入れていた作曲家でしたし・・)を取り上げて、イギリス人作曲家によるシェークスピアの作品を題材としたオペラまで、という発展的な企画が大成功。素敵な演奏会でした。










第242回東京道産酒の会

2014-05-25 00:51:04 | 日記
北海道にゆかりがあり、北海道をこよなく愛す名士たちが、北海道産の日本酒を北海道産の食材による肴と共に舌鼓を打つ集い《東京道産酒の会》


   

   司会進行は世話人の堀田さん。



   乾杯は上田さん。

   

   今回は、少数精鋭となりましたが、元気に『国士無双』で「ヤー!」



   「向こう三軒、両隣の固い握手」

   

   私もご一緒のテーブルの方々と固い握手をさせて頂きました。

   皆さんで”東京道産酒の会の歌” と、私が弾いて録音して来たCD を伴奏に、森さんのリードで”浜辺の歌” を歌いました。



   古屋さんが振る舞って下さった岐阜は郡上八幡の銘酒『母情』

   

   「甘めだね」と皆さんはおっしゃってましたが、深みのあるリッチなお酒、と思いました。

   『母の日の詩』をご披露頂いた古屋さんのお写真が無くて申し訳ありません。m(_ _)m


   車でなく、電車で馳せ参じておりますので、私のテーブルにもお酒が・・。

   



   お食事。どれも感動的に美味しかったです。

   

   小鉢:軸菜豆富、貝の山葵和え、ほうれん草お浸し



   

   お造り:焼霜サーモン、生春巻き、海月、胡瓜、辛味ポン酢

   焼き物:するめ烏賊のバター醤油、小芋、きのこ



   

   煮物:相並女揚げ煮、厚揚げ、青味、生姜、青葱



   

   揚げ物:帆立入り春巻き、鳥竜田揚げ、辛子醤油



   

   お食事:鯛ご飯、香の物、味噌汁


   皆さんの楽しいスピーチ

   

   一番若手の中島さん。「鉄鋼商社の同業者の中に、電力料金の高騰で事業停止になっている会社があり、原発が無いと厳しいのかな・・とも思います」


   

   時事通信の倉沢さん。腰部脊柱管狭窄症で腰痛だったのが、名医にかかって手術が成功、完治したお話。


   

   慶田さん。現在、三越本店で開催されている『赤毛のアン展』に因んで、「今期の朝ドラ『花子とアン』は、『赤毛のアン』の翻訳者の村岡花子さんのエピソード、アンのエピソード、アンの原作者モンゴメリーのエピソードを上手くミックスさせて作られているのですが、今後、村岡さんの大恋愛がどうドラマで描かれるか、楽しみです」


   私もご指名いただいて、6月1日の熱海・起雲閣のコンサート、7月15日のシンフォニック・シネマミュージックのお知らせなどお話しました。



   お誕生月の方々。

   

   鈴木さんと上田さん。

   

   「お茶を食べて健康です」とおっしゃる鈴木さん。何故かいつもの大杯は登場せず、ご紹介のみとなりました。


   戴いた様々なドリンク。

   

   綺麗な緑色は、香味健康桑茶。お抹茶と健康桑茶のブレンドです。ここ三越本店特別食堂はかき混ぜ方が上手です。



   さて、お楽しみ《利き酒大会》

   優勝者、関白殿下と一緒のテーブル全員にお土産が付きます。

   前回まぐれで優勝してしまったワタクシですが、同テーブルの方々に「今回も行きなさい」とおっしゃられて出場し、

   なんと、また優勝して関白殿下位を戴いてしまいました~。


   

   まるで、お酒に強いみたいに見えますが、とんでもない。本当にすぐ酔ってしまう弱体小僧なのですが、また奇跡が・・。


   

   こんなに、赤くなっています。


   

   お恥ずかしながら、お役目で結びの〆で、”関東一本締め”でございます。「よ~っ、ポン!」



   

   皆さま、ありがとうございました。



   オマケですが、三越本店の立派なお花をお目にかけます。

   

   特別食堂の角に飾られてあった、季節の先取りのヒマワリ、オンシジューム。


   地下入り口の大花は、珍しい紫の胡蝶蘭。

   



   流石、老舗デパートと、目を奪われました。



   


   

スプリング・ソナタ at 関内サロン

2014-05-15 01:00:33 | 日記
バイオリニストの小笠原伸子さんの《関内サロン・ランチタイム・コンサート》で、Beethoven の『スプリング・ソナタ』を演奏しました。


   


   第1楽章は、何度も何度も弾いているのですが、2楽章以降は機会が少ないので、練習しました。


  
   


   


   


   燃焼しました。



   ツウなお客様も多く、名曲にはそれぞれ独自のイメージを持ちつつ楽しんで下さいました。まあ、私たちは自分の信ずるところを弾くだけですが・・。


   


   でも、「第4楽章は、あのくらいのテンポが好きです」とか、「”春らしい” のは第1楽章だけで、あとはお二人の”熱” が凄かったですね」とか、色々感想を伺うのもまた、愉し。


   


   




ところで、関内サロンの小笠原伸子さん主宰の『横浜バロック室内合奏団』の今年度最初の定期演奏会が5月23日に《みなとみらい 小ホール》で催されます。『国際色豊かな音楽の都ロンドン』というタイトルで、ヘンリー・パーセル、ジョージ・ヘンデル、パパ・ハイドンの作品が演奏されます。

ヘンデルの『パッサカリア』は、私が編曲させて頂きました。チェンバロ第7組曲の中の一曲である『パッサカリア』を、ハルヴォルセンがバイオリンとビオラの二重奏に編曲したものが、バイオリンとチェロでよく演奏されるそうなのですが、それを素に『弦楽合奏版』を編曲いたしました。(何のこっちゃ? 分かるかな~、わかんないだろな~?←超・古い)


   


   前奏部分、それに後半三分の一ほどは、私が創らせて頂きました。



   合奏団のリハーサル現場に楽譜をお届けしたのですが、すぐに音出しを聴くことが出来ました。

   



   名手揃い。本番がとても楽しみです。


   

   オマケ(4タイプの身体のTシャツを着る伸子さん)



ヘンリー・パーセルの”オペラ”『妖精の女王』が演奏形式で上演されるのも楽しみです。

詳しくは、→http://www.yokohamabarock.com/2014teiki.html

絶賛発売中です。








銅鑼LIVE in May

2014-05-12 21:33:46 | 日記
『新宿・春の楽しいジャズ祭り』の興奮冷めやらぬ新宿三丁目は銅鑼LIVEに《中山育美フレンズ》出演しました。


   

   トランペット:菅野淳史、ベース:福岡太一、ピアノ:中山育美



   


   



   ジャズ・フェスの翌日だから、閑散としているかな・・と思いましたが、観客の皆さんも次第に増えていきました。

   



   タイバンの皆さん

   

   キャナルストリート・ジャズバンド


   

   大好きなタミーさん。ピアノ:古川奈津子さん、ベース:福岡太一くん


   

   療養中のケイコさんも、ゴスペルを一緒に歌われ、ボリュームのある歌声を嬉しく思いました。


   

   白石幸司さん、山本琢さんのDuo

   シルキートーンの白石さんのクラリネット。何と言っても心地よいサウンドが魅力です。
。  
   ジャズピアニストの山本さんは、お会いする度に異なるスタイルのジャズを聴かせてくださいます。様々なスタイルの研究し、自分のメチエを大事にしているなあ、と感心します。

   この組み合わせのDuo は始めて聴かせて頂いて、なんか得した気分でした。



えー、間違えてWブッキングしてしまったフェスティバルの日は、本職を優先してしまい、各方面にご迷惑をお掛け致しました。申し訳ありませんでした。


   でも、どれも手応えを求めて頑張りたくて、駆けずり回るワタクシを、今後とも宜しくお願い申し上げます。m( _ _ )m




   

GWは、美術展三昧

2014-05-08 16:12:35 | 日記
今年のゴールデン・ウィーク、皆さん如何お過ごしでしたか?

練習すべきものを抱え、編曲の〆切りに終われる身には、週末も、連休も、GWも認識が乏しいのですが、山形の友人、裕美ちゃんが東京に遊びに来てくれて、人並みにこの季節を愉しむことが出来ました。


     


   裕美ちゃんが来てくれると、美味しいモノ&美術展三昧です。

   まずは、東京駅・丸の内のパン屋さん『ヴィロン』へ。

   

   ところが、「すでに全席予約でいっぱい」との事で、せっかく早めに行ったつもりでも入れませんでした。


   同じビル内のメキシコ料理『ムーチョ』へ行ったら、これがアタリ!

   

   色んなものが載っていて半熟玉子をソース代わりに混ぜて食べるピラフ。


   

   ビーフのブリトー、アボカド・ソース。

   サラダも2種類取ってシェアしました。


   

   あとミニ・デザートにチュロス、ハーブ・ティ。

  
お客さんが入る度に「ブエノス・ディアス!」と店員さんが叫ぶのがちょっとナンですが、美味しいランチに気をよくして渋谷へ。


   有楽町・国際フォーラムを通りがかると『ラ・フォル・ジュルネ』で屋台が沢山出て、なかなかの人通りでした。

   


   


   井の頭線で神泉へ。高級住宅地で有名な松濤。

   

   素敵なお花で飾られた家壁。


   目的地は『渋谷区立・松濤美術館』の《ねこ・猫・ネコ》

   

   

   裕美ちゃんがネコちゃんたちの写真を持参してくれて、弐壱百円ずつ割引になりました。ヘヘヘ・・。

   
   持って行った写真は、このように壁に貼ってくれます。

   


   裕美ちゃんちの、ここちゃん(上)とまるちゃん(下)

   

   松濤美術館はリニューアルしたところだそうですが、なかなか素敵なこじんまりとした、個性的な美術館でした。

   

   
   

   


   中庭が噴水になっています。

   


   展覧会の中身は、江戸時代から近世にかけての、猫が描かれている日本画が中心です。中島千波さんの新作・猫作品にも出会いました。

   
   


 
   松濤の坂をゆっくり散策。

   


   すぐに東急Bunkamura、東急デパート本店です。

   Bunkamuraの地下、ザ・ミュージアムで開催中の『ミラノ、ポルディ・ペッツォーリ美術館展』を観ました。

   ミラノ有数の貴族、ジャン・ジャコモ・ポルディ・ペッツォーリのコレクションです。ミラノへ行けば、その邸宅ごと美術館なので、さぞかしコレクションも、より意匠を凝らした展示になっているのでしょう。ルネッサンスの少し前の時代から、ルネッサンス、ルネッサンス後、そして19世紀に至る、ヨーロッパらしい絵画、ガラス食器など。地元、地域に根ざした質の良い名品の数々という観点が、よりヨーロッパらしさを感じさせる展覧会でした。


   足も疲れて、隣のドゥ・マゴでお茶しました。展覧会チケットを見せると多少割引。ラッキ~!

   

   タルトタタン。16人分になるホールケーキにリンゴ20個が使われるそうです。


   美術ショップを愉しんで、デパートにも寄って、そこそこ良い時間になり、再び丸の内へ向かいました。

   裕美ちゃんご所望の、『アベイユ』というハチミツ屋さんに寄ってから、おでん屋さん『こなから』へ。


   カシス入り梅酒と、緑茶ハイで乾杯。

   


   所謂、”おでん屋さん” なるものは、初めて行きました。

   

   瓢箪型の大鍋に、しばしおでんダネを浸して味を染みこませてから鉢に入れて出しています。

   


   

    
   丸の内界隈の三井さん、三菱さん系は景気が良いのか、丸ビル、新丸ビルとも、なかなかの人出でした。


   私たちも額縁に納まってみました。

   

   初日は、12000歩あまり。よく歩いた~。



二日目は、メインが『山種美術館』で、恵比寿集合。

   バスで広尾高校前。実はしゃべっていてバス停一つ乗り過ごし、歩いて戻りました。

   


   『山種美術館』は日本画で有名ですが、私は初めて行きました。

   現在は《富士山・桜・春の花》をやっていました。あ、一応、ネット・クーポンで百円引き・・。


   

   これは奥村土牛さんの桜ですが、横山大観、川合玉堂、速水御舟、片岡珠子、小倉遊亀など錚々たる日本画家、広重の浮世絵など、堪能しました。



   恵比寿に戻って、アトレ(駅ビル)内の韓国料理店『妻家房』に入りました。

   
  
   サムゲタン。


   

   石焼きビビンバ。シェアしました。どちらもとても美味しくて感動。


   改めてガーデンプレイスを散策。

   

   

   

   

   お天気がやや怪しく、風も強くなって、足も疲れたので、恵比寿駅のスタバでちょっと休憩して、銀座そぞろ歩きへ。


   

   松坂屋が無くなって、裏通りが見えたりして、ちょっとビックリ。


   

   銀座四丁目。

   

   


   

   三越、松屋で少しショッピング。


   さて、そろそろ帰りの新幹線の時間が迫って来て、八重洲地下街の Fari-Beurre というオーダー型サンドイッチの店に入りました。

   


   


   地下街はあちこち行列が出来ていて、「流石はゴールデン・ウィーク」と実感しました。

   二月に東京に来た時は、雪嵐で帰り道にとても苦労した裕美ちゃん。今回は強い地震があったりしたけど、影響無く帰れました。


   新幹線改札前で記念撮影。

   



   お陰様で、気分転換できました。例年、この時期はもっと暑いような印象ですが、さほどでもなく、沢山歩きました。

   二日目は、13000歩あまり、だったそうです。


   「この次は、Viron のパン屋さん、予約ねー」裕美ちゃんは、そう言って帰って行きました。


   夏休みが、愉しみです!