今日の一貫

浅漬け 天宝ディリーフーズのビジネスモデル 

農業の成長のためには仕組みを作るべき。
農業のビジネスモデルを、、と言っているが
「天保デイリーフーズ」の仕組みについて。

常務の阿部工場長にお会いした。
この会社、元々は会津天宝醸造株式会社だが、その関連会社。

ディリーフーズは浅漬け生産を行う会社
昭和60年分社創業。
年商約10億。関東スーパーへの販売。

さてこの会社の流通、いずれも関連会社が担当している。
原料調達。
「(有)会宝」という調達会社を立ち上げになっている。担えるのか?これ、地元青果会社、「会津丸果青果」との共同会社、ノウハウ共有。
「会宝」創設をきっかけに、北海道から九州までの全国調達を、東北・関東の産地に絞り契約産地化。
具体的には、葛巻や茨城など。これで原料農産物確保量5倍に。

栽培契約には、フィールドマンを。天宝では、技術員と言っている。
産地に、出荷組合を作り、技術員、契約農場で計画から出荷まで生産者と一緒に作業をすると言うから、原料調達にはかなり気を遣っている。
昔の農協の役割を「会宝」担っているが、昔の農協以上の関与度だ。

生産・集荷にあたっては、規格を簡素にし、専用容器を使用、農業機械を貸与するなど、コスト削減に努力。これで出荷品率10%アップ、出荷容器費用70%ダウンというからたいしたもの。会津の契約農家の場合には、さらに漬け物原料にしなかった野菜を会津丸果青果に出荷するというから廃棄率は極端に低くなる。

農業生産法人「天保農園」も立ち上げ、農業生産に参入。
これの位置づけは、様々な農産物を試作する実験農場。
様々な原料研究、商品開発の参考になる。
浅漬け製造過程ででる食品残渣は畜産農家に供給。
堆肥還元の仕組みも、作っている。

他方、首都圏への販売には自社の「天宝卸」を使用。
この会社もともとは本社会津天宝醸造の卸会社。味噌と同じ流通経路を使えるからなのだろう。

デイリーフーズ、東京農大のインターンシップも引き受けている。人材確保にも余念がない。

福島県会津若松市七日町1-28工場
福島県会津若松市町北町大字中沢字新田21-3
TEL0242-23-1617 FAX0242-32-7598
会津天宝醸造(株)(本社)
福島県会津若松市大町1-1-24
TEL0242-27-1665 FAX0242-27-1679
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