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今日の一貫

ひとめぼれ新米 贈っていただいた。コメ諸々

宮城県角田市の(株)面川農場からオコメを贈っていただいた。ひとめぼれ。つや姫や他の晩生の品種も追って贈っていただけるとのことだ。ありがたい。

面川さん、宮城県では特別栽培米第2号、1号は登米市南方の後藤政弘さん。同じ登米市米山町の故福泉博さんなどと、コメのうまさにこだわった栽培にかけては一二。

面川さん、「宮城かくだ発田んぼ通信」という情報を顧客に流している。月1回発行で、すでに324回になる。少し紹介しようと思う。

概算金

9月11日号、つまりおとといだ。これには米価、概算金の話が出ている。宮城のひとめぼれは、60㎏当たり、20年産比3100円(24・6%)減の9500円、宮城県の肝いりで作った「だて正夢」は、同比4300円(30・6%)減の1万円と軒並み大幅価格下落。要は、全農宮城のコメが売れず、在庫が膨らんでいると言うことだが、こうした状況に、対し、面川さんは、何を根拠にこうした金額が出てくるのか不審に思う、と書いている。

面川さんは、毎年営業を続けて固定客を増やしているが、低米価になると、自身の価格設定に大きく影響する。そこで、次の様に決意を語っている。。

「お米でお世話になっている皆さんに生産原価を提示して お互いの納得するところで今年の価格を決めます。 美味しいお米の生産のために努力してきた姿をとことん説明してご理解をいただきます。 たいへんな、時代に入りましたが 何としても生き残りますのでご理解をお願いします。先ずは、新米のご報告をいたします」

法人化、規模拡大、収量を落とさないこと

その面川農場は、法人化して50ヘクタール弱のコメの作付規模を持つ。麦・大豆などの転作を入れると50㌶を超える。

5月16日には次の様に書いている。「法人にしたものの家族経営で作付面積が40ヘクタールを超え50ヘクタール以上を見据えた田植え作業のあり方を模索しなければならない時期が來たからです。 5ヘクタールや10ヘクタール規模ならある程度は従来の感覚で作業を進めればいいのですが、規模が大きくなれば従来の考え方では対応できなくなります。大切なことは、稲は生き物であることを念頭におき経営することです。田値え時期、収穫時期、それぞれ適期があります。それぞれ品種に応じた管理が求められます。 その結果として収穫量が決まります。規模が大きくなればそれに伴って所得が増えればいいのですが、そうは簡単にいきません。50ヘクタールで稲作をしていますといえば聞こえはいいのですが、規模は自慢にもなりません。」

10㌶規模の兼業農家が総リタイア

「ながらく日本のコメ農政の根幹をいなしてきた、総兼業稲作農政が音を立てて崩れてきました。米作りの担い手であった、 10ヘクタール規模の兼業稲作農家が稲作を止めはじめました。 後継者がいないからです。兼業しながら必、死に田んぼと向き合ってきた先輩たちは、気が付けば80歳を迎えています。さすがに歳にはかてません。 後継者がいても息子は、米作りはやらないという話を最近よく聞きます。米作りをあきらめる先輩たちの声を多く聞きます。こんなご時世です。やる気のある農家に田んぼはいくらでも集まります。規模が大きくなると同時に、如何に収量を落とさずに経営できるか。これからの大きな課題です」

8月15日号には次の様な叙述も。「ところで昨日、隣の先輩が訪ねてきました。 来年からコメ作りを止めるので田んぼを頼みたいというのです。80歳を過ぎた今でも、米作り一筋に生きてきた大先輩です。JAから来年のコメ生産資材の予約注文書が回ってきて今月末まで提出だという。一度は資材の注文を考えたものの断ることにしたというのです。 本人は、来年もコメ作りを続けるということで考えていたものの、体の調子と家族の反対で来年のコメ作りを断念したといいます。先輩は、高校卒業後、米作りに専念し 戦後の食糧増産時代の最中を家族の暮らしを支えるため一粒でも多くの米を生産するため懸命に田んぼと向き合ってきたといいます」。

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