今日の一貫

政治主導とは選挙主導を言うのか?

政治主導。

民主党のマニフェストで今もまともに残っているのは、戸別所得補償と政治主導ぐらいか。
政治主導、期待したが、何のためかがはっきりしない。
選挙対策ばかりが目立つ。

自民党時代の政治システムの課題は、
政官業のトライアングル構造、族議員の跋扈、官僚制の縦割りと官僚の独走。
こうしたことを見直し、新たな政治システムを構築するために政治主導が言われたのではなかったのか?
大胆な国の戦略を実現するための政治主導ではなかったか?

ところが政治主と導は、どうやら選挙主導をそういうかのようだ。
新人は選挙区へ帰って選挙運動に精を出すそうだ。
戸別所得補償や子供手当は、選挙のためにあるそうだ。
高速道路無料化も選挙のためだそうだ。
民主党の国会議員は、選挙のために、党内では何も言えないそうだ。
選挙、選挙、選挙のためにはどんな政策でも許される選挙至上主義にわが国は陥ってしまった。

新人は選挙区へ行って、政府は、政務三役だけが主導するというのだが、素人が多いため、特に財務省を中心とした官僚の振り付けが従来より強く、従来よりも省庁間の連携に欠け、なおさら縦割り行政が深刻になっている。
他の省庁は関係ないと言ったところか。
これは省庁に埋没した「政治主導」といえなくもない。

こうしたことによって何がおきているかと言えば、国家マターの瞑想だ。
日米同盟しかり、経済成長戦略しかり、地方分権しかり、財政再建しかり、
一事が万事、国家の有り様に関する根幹が混迷を極めている。
国家にとって最も重要なイッシューが埋没しているのだ。
政治主導とは、国家戦略局が機能するためにあるのではないのか?
経済財政諮問会議がなくなったことが大きい。
自民党は、省庁間の縦割りに悩み、首相の機能を強化するために特に小泉首相は経済財政諮問会議を利用してきた。

民主党は自民党のやってきたことは全て見直しをかけて来た。それが悪いとは言わないが、「政治主導」実現の手法まで見直し消滅させてしまった。
その結果、民主党は社会主義型の政党に転じてしまっている。

国家戦略局の代表に首相=党首を据え、国家課題と省庁間の政策の序列を明確に決定すべきだし、そう機能する国家戦略局を作り上げるべきではないか。
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