![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/e6/54ecb9993b9d7543c208298948db5134.jpg)
LUMIX GF1 / LUMIX G 20mm F1.7 ASPH.
波が荒い風の強い日。
渡部陽一写真展「戦場からのメッセージ」が開催されていました。
300円のところ、映画チケット半券で200円。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/14/c4/7b469f254a174c4a0ebbaed3467b0988.jpg)
70点の写真や、あの肩に担いで持ち運ぶ分厚いノートの展示、
サブカメラなども展示されています。
1枚づつ、じっくりと見ました。
1枚ごとに、その時にどういう気持ちで撮ったかも書かれているので、
撮り手の想いも伝わってきます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/33/17/d42b7390a96e8f18d07556b75fec30a9.jpg)
戦場カメラマン。
出国する時には、撮った画像の検閲をされることも多いでしょうし、
場合によっては削除されることもあるでしょう。
アメリカが絡む紛争では、死体や血溜まりなんて、絶対撮らせてくれません。
そんなものを世界が知ってしまったら、戦争の悲惨さがわかってしまうから。
そして軍需産業と権力集団による、戦争利権に非難が浴びさせられてしまう。
戦地では、死体を片付け、血が流れていないところを選んで、
「はい、ここからここまで撮っていいですよ」と
アメリカ軍広報官に仕切られているのが現状です。
特派員や普通のカメラマンなんかは全部これ。
だから私たちが目にしているのは真実じゃないことが多いし、
どれも同じ画像です。
通信社が検閲許可した画像映像だけを、各国マスコミに流しているだけです。
独自に撮影した真実なんて、そうそう目にすることは許されません。
戦場カメラマンが実際に撮った画像でも、
それをそのまま私たちが目にすることはできません。
見せていい画像だけを見せられています。
渡部陽一さんは、絶望や悲惨さの絵はあまり撮らないようにしていると思います。
写真からは「希望」を写し出そうという想いが伝わってきます。
醜い戦争利権に被害を受けている多くの人。
その中でも見失わない「希望」「笑い」「まなざし」を感じます。
TVで人気者になった恩恵を、私たちも受け、
戦場写真を目にすることができ、考えることができます。
ジャンルは違えども、同じ写真を撮る者として、
考えさせられるものがありました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/5b/5a117afda18a5f6748afc07e46ecd401.jpg)
Imagine / Happy Xmas / Mother by John Lennon
繰り返し流されていました。
渡部陽一写真展「戦場からのメッセージ」
12月10日~2011年1月10日 / 11-20時
フェスティバルウォーク蘇我 アミューズメント棟 2F特設会場