バンマスの独り言 (igakun-bass)

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政治と教育

2010年11月28日 | 社会・政治
最近「ええっ、なにそれ?」と思えるようなことがありました。

「朝鮮学校無償化保留」の報道を聞いて、とても今の政府・政権に矛盾と実行力の無さを感じたからなのです。

今の北朝鮮がとてもやんちゃで一筋縄では手に負えない国家だということは万人が認識していることでしょう。正直言って僕はこの手の国は大嫌いです。
でも我々日本人と韓国・朝鮮民族とは歴史的に見て深いつながりがあるわけです。
その結果として多くの在日朝鮮人の方々が普通に国内で生活を営んで、地域にも溶け込んでいるわけです。
この人々がどのような思想教育を受けていようがいまいが、一緒に日本という国土で暮らし、所得から税金を払い、消費者として経済社会に貢献もしています。

このたび民主党政権は一般高等学校の授業料無償化を実行しました。ウチにも都立高校生がいるので直接その恩恵を受けています。
さてその際、朝鮮高級学校も無償化すべきか、という論議が当然のことながら起こったわけです。

無償化に反対する人々は、日本人を敵視するような教育を施している学校に税金を使ってまで授業料を出してやることはない、と主張しています。
たしかに我々の税金が反日本を標榜するような教育に使われることにはアレルギーがあるでしょう。
さらには拉致問題も影響しているでしょう。

しかし政府は朝鮮学校への適用を先送りしていたのを曲折の末、文科相が適用を判断する審査基準を決定したとの発表をしたのでした。
そして朝鮮学校関係者に無償化の期待が高まった直後、先日の砲撃事件が発生したのです。

これを受けて管政権は教育上の観点から判断すべき無償化を首相自らの指示でストップしたというのです。


朝鮮学校関係者は当然、「その都度起こる朝鮮半島の事態と生徒とは関係ない」との声明を出しました。

対国外政策に対して弱腰の態度が続く管政権は<在日の子供たちをいじめることで北朝鮮を攻撃したつもりになっているのか!>と思えて僕はとても情けない気分です。

外交と教育を短絡的に結びつけた乱暴かつ許容力の狭さに今の政治がいっそう情けないものに映るのはなんとも辛いですね。
こんなのは砲撃事件と関係の無い生徒たちに対するただの八つ当たりのようだということが政府の偉いサンには分からないのでしょうか?

朝鮮高級学校のある生徒が言ったそうです。
「私たちを抑圧しても何も変化は起きないのに・・・」

これらの生徒たちは将来日朝のかけ橋になる大切な人々かもしれません。

政府が外国人学校の教育内容に踏み込むことへの危険性をもっと注意して検討し、学ばなければならないと思うのです。

しかし北朝鮮って国はいったい何を考えているのやら・・・あの国はまったくミステリーです。

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