バンマスの独り言 (igakun-bass)

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冬の風景

2017年02月05日 | 日常
仕事での訪問先である板橋区のT総合病院と埼玉県のF総合病院の間は全走行工程の中でもその間隔が最も離れています。
走行距離にして約20km。しかしその間に通過する埼玉県の和光市と朝霞市の市境付近の「朝霞大橋」という大きな橋の中央部(最高地点)から望める果てしなく見晴らしのいい田園風景がこの時期最高に気持ちがいいのです。
そしてそれはいかにも広大な関東平野のど真ん中にいる、という実感でもあります。

ほぼ180°の前方視界の右端に筑波山の双耳蜂が、真正面には奥武蔵の山塊や榛名山の雄姿が、そして左端には富士山が裾野まで大きく見えるのです。
残念ながらその光景を一枚に写し撮る超広角度のカメラを持っていないし、そもそも走行途中なのでどれか一つの風景でさえも撮影は困難ですので自前の写真をお見せ出来ませんが空気の澄む今の時期ならではの風景に心が癒されているのです。

また、その橋を過ぎて少しするとトラックばかりの埃っぽい道に出ます。この道にはなんと街路樹が一本も無く、無味乾燥な光景が続いているのですが、たった一か所、歩道のアスファルトの5cm程度の割れ目から高さ40cm位のコキア(ほうき草)がたったの1本だけ孤独の表現者のように生えているのです。





このコキア、毎日の排気ガスを浴びて最悪の環境の中で夏場はそれでも葉を緑にしてがんばっていましたが、秋の真っ赤な紅葉は環境が許さなかったのでしょう、汚い茶色の葉が埃にまみれながら枯れる時を待っているように見えました。

僕は毎日それを見るたびに心の中で「元気か?」と声がけをしていましたが、先月中旬そのコは突然姿を消してしまいました。

なにも引っこ抜くことはないのに!と埃まみれの中に生きた一つの小さな命を憐れんだのでした。
心が晴々とする風景と頑張って生きていたコキアの寂しい運命に複雑な心境にされる20kmなのです。




(注:トップの写真は筑波山。ちょうどこんな感じに見えるのでそんな写真をネットから見つけ転載しました。コキアの写真も実際には電柱はないのですがその風情に最も近い写真を探し転載させてもらいました)

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
コキア。。。 (ねこっち)
2017-02-06 15:06:01
きっと、この子の種や分身が どこかで元気でいてくれてる事を願います。。
その可能性はありますよ!
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そうですね (バンマス@発行人)
2017-02-06 16:40:32
>ねこっち さま

そうですね。このコは生命力が強かったですから。きっと分身が存在しているでしょうね。

実を言うと、こんなに劣悪な環境で自分の大好きな植物のコキアを見るのは気持ちが沈みました。
だから今は毎朝ここに来ても何も気にすることもなくなりました。心の中で元気に葉を伸ばしています。
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