バンマスの独り言 (igakun-bass)

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「ドローン」 官邸着陸に思うこと

2015年04月29日 | 社会・政治
今話題の「ドローン」という手軽な無人飛行機の功罪に思うことがあります。

最近、首相官邸の屋上に無人飛行機「ドローン」が着陸していたのを発見された事件と、後日そのドローンを操作した人物が自首し警察に逮捕されたという報道がありましたね。

一年ほど前までの僕はその飛行物体が「ドローン」という名であることは知らなかったものの数年前より便利な<撮影機材>があるものだなぁ、と自然番組などを見ながらそう思っていたものでした。

以前、NHKの番組で「尾瀬湿原の湖沼群」を低高度から撮影したものがありました。あの湿原の木道から自由に外れた場所の撮影は不可能だと思っていたものですからいったいどんなカメラで撮影したんだろうとずっと思っていたわけです。

かつてカメラマン(?)がプロペラの付いたエンジンをリュックのように背負って飛ぶ撮影風景を見たことはあり、同じく低空飛行による撮影ながらそういう画像とは明らかに違う未知の「ドローン撮影」には不思議さえ感じていました。

そのドローンという無人飛行機がどんな意図があったにせよ政府の主要施設にいとも簡単に侵入できたことにより、政治家や関係者が大騒ぎする様子を見て、危機管理の仕事をしている役人は今まで給料に見合った仕事をちゃんとしていなかったのだなと呆れました。

威張るわけではありませんが僕はあの尾瀬湿原の映像を見た時すぐさまこれはテロにも使える、と思いましたから。

政府関係者や警備当局者が急に慌てふためいている姿を見て、僕は今回逮捕された容疑者の「功績」を認めたいとすら思います。

この人間の行った行為により多くの人がこの機械の利用の仕方に注意を払う結果となったからなのは言うまでもないことです。

そして首相官邸上空(ほかにも重要施設など)がいかに無防備で、警備上の盲点があったかということをよい教訓として今後のテロ対策等に反映していく緊急の必要性が分かった点において、この軽微な事件がある意味幸いしたとも言えますね。

人間社会においては日々便利で高度なテクノロジーが開発され、それを享受する人間側にも一定のモラルだとか使用者責任などが同じく日々増えているのが現実です。そしてそれに一定の歯止めをかけるための法整備もまた同速度で求められています。

ドローンだけじゃありません。いまや多くの人が持つスマホ、これだって画面に夢中になりながら歩いている人を多く見ます。自転車に乗りながらスマホ、歩きながらスマホ、なんて日々自動車運転をしている身には本当に迷惑で怖い状況です。

こういう先進技術の発達にともなう新たな脅威(恐怖)にもっと敏感にならざるをえない現代社会に窮屈感をおぼえる最近の僕です。

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